2013年3月19日火曜日

第2回中野知昭個展のお知らせ その2

今回の個展に出品されている中野さんの作品を少し紹介します。

中野さんと話していて驚のは、椀を買って下さるお客様に対し、私が普通、やってはいけないと話している事を平気で“大丈夫!”と言い切ってしまう事です。たとえば新作一段重の使い方です。写真で見ておわかりの様に、簡単に上下に重ねる事が出来ため一段を二段にして使うのは、勿論なんでもなく出来る訳ですが、それ以外中野さんはなんと(!)中に食品を入れたまま冷蔵庫に入れて使っているとの事。つまり、私達が重箱や弁当箱として使わない時は、保存容器としても使える訳です。

それから、自作の椀について(売り手である私は一度も言った事がない事)、片付けが面倒な時に陶磁器やガラスは洗い桶の中にけっぱなし、という事も有りますが、中野さんは漆器の椀もそうしているとの事。積極的にそれをすすめている訳では勿論なく、そう云う非常識な(!)事も実は出来ます、という事なのです。丁寧な扱いは、道具としての漆器の寿命を延ばしますから、これまで漆器を買って下さるお客様に私はそうお話しして来ましたし、それ自体けっして今でも間違いではないと思っています。ただ、世間に流布している思い込みの高い高い壁を”ぶち破る”為には、このくらい大胆に言い切ってしまう事も必要なのでしょう。これは、作り手として自分の作った物に自信を持っている中野さんだから云える事です。

    六寸五分朱三段重 84000円 
 五寸五分朱三段重 63000円
朱・溜塗 長手一段重 26250円
   左 朱・黒四寸一段重(角) 16800円 
右 朱・黒五寸一段重(角) 18900円
   左 朱五寸一段重(丸) 18900円 
右 黒四寸一段重(丸) 16800円
   左 朱片口(大) 31500円 
右 朱片口(小) 29400円
黒・木地溜三ツ組鉢 18900円
左 日愉椀 (大)7350円(小)6825円  
右 丸美椀 (大)12600円(中)11550円(小)10500円 
丸美椀は下地に”布着せ”を施し、日愉椀はそれを省いたもの
三ツ組椀 21000円
   左手前 朱飯椀 7875円 左奥 朱つぼ椀 6825円 
右手前 朱しる椀 7350円 右奥 朱平椀 7350円
筋入皿(六寸)8400円(七寸)10500円(八寸)12600円 
朱面取皿(大)15750円(六寸)10500円 

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