2020年1月7日火曜日

お誕生日おめでとう!


昨年12月25日が、私たちの2番目の孫娘 実輪ベアトリス10歳の、そして12月27日は娘 いつき39歳の、また開けて1月2日は1番目の孫娘 沙夜マチルダ12歳の、それぞれ誕生日です。今年は何かと忙しく、あなた方の誕生日を祝うケーキを作ることができませんでした。今日、しびれを切らしてMOMOが作りました。少し手抜きで綴りも間違えました。みんな、お誕生日おめでとう!!!
1日でも多く笑顔があなた方のものであります様に!

2019年12月27日金曜日

あまねや工藝店40周年記念文集
出版順延のお詫びとお知らせ


今秋出版予定とお知らせしておりました、あまねや工藝店40周年記念文集「くらしにあかりをともすしごと」は、出版が来春に順延になりました。早ければ来年3月末、遅くとも5月のゴールデンウィークまでにはお手元にお届けしたいと思っています。編集その他、実務を担当してくれている若い友人達は、それぞれが自分の仕事を持ちながらのボランティアであることに加えて、元原稿の校正や「文集」に収める写真の撮り直し、その他の作業にも手間が掛かっている事などが原因です。しかし、実作業の大きな山は越えて大まかな「文集」の形が見える処までこぎつけ、後は具体的な本の形にする細かな作業を残すのみです。とは言っても、ゴールはまだひと山もふた山も向こうにあって、まだまだ時間を必要とします。


200部とお知らせしておりました「文集」ですが、ページ数を増やすためもう50部ほど冊数を増やすことも検討しています。また、六人の方々の寄稿文と書き込みのあるあまねや工藝店の年表は別刷りで文集に添付されます。刷数の200部中、現在の予約数は150部と少し。収める写真がカラー印刷であることもありだいぶ印刷費が嵩みそうで、定価がほぼ原価に近いものになりそうです。そんな訳で、相変わらず先行予約を募集中です。どうぞよろしくお願いします。

2019年12月17日火曜日

「天国無尺(物差しのない仕事)」


今展出品物の一つにルーマニアの古い小振りな櫃 (W 62cm D 36cm H 31cm) があります。明らかに木工専門の職人仕事ではなく、哲学者 内山節(うちやまたかし)云う処の「多職の民」である農民の自作の品のように見えます。何故か?形になるまでの工程をたどりながら考えてみましょうか。まず用途に応じて大まかな全体の大きさを決め、手近にある材料で身と蓋の部分を作る。其々の形が出来た処で、一度合わせてみる。しかし、蓋がどうにも上手く収まらない。そこで前脚の上部外を内側に少し刳って、どうにか上手く蓋を収める。

この一見、行き当たりばったりのように見える工程の進め方を見ていると、あらかじめ各所の寸法をきちんと割り出し、それに沿って各部材を加工組立して行く、そんな専門の職人仕事にはとても見えないのです。しかし、こうして形になったこの櫃は、身の回りの何か細々しいものを収める容器、或いはひょっとして、自分の幼い娘の腰掛を兼ね、その娘の身の回りの物を入れる為に作ったものかも知れません。そんな事を考えさせる程、この小櫃は素朴で愛らしいものです。これこそ「天国無尺(天国には美醜を測る物差しがない)」の仕事の一つと言って良いと思います。

「天国無尺」。この言葉自体、何処で出会った言葉だったか確かではないので、間違っていたらお許し頂くしかありません。(記憶の中では)私の師匠の外村吉之介が、50年以上前に岡山市で行われた教職員大会か何かの記念講演で B・リーチ氏と対談(リーチさん曰く、二人で漫才やろうじゃないか)。その後、それを外村が雑誌「民藝」に書いた紹介記事に付した題名か副題であった様な気がします。その中で、子供たちが描いた絵をリーチさんが評して、「 天国には(美しいかそうでないかを測る)モノサシないんだ 」云々。私の記憶通り「言葉」が外村のものであるのならば、美しいものが生まれる消息を端的に表した、如何にも外村らしい簡潔で味わい深い言葉だと思います。

追記 ’19年12月23日 先日、木工を仕事にしている大分県宇佐在の岩橋正隆君にこの小櫃を見てもらいました。同君によれば、この小櫃は(私の言う)行き当たりばったりの仕事ではなく、一応ちゃんと収まりその他、色々な事を考えている仕事に見える、のだそうです。だとすれば、収まりの形に囚われて、この櫃を見ているこちらの(常識的な)見方に問題がありそうです。




2019年12月14日土曜日

「工芸の愉しみ 冬 百選」ご案内

ここ2週間ほど、今展のために選んだ荷物15ヶが到着。東京で風邪をひいて帰った事もあり、荷解きしたり並べたりが、いつも以上に大変な作業になりました。昨夜、なんとか作業を終えて帰宅したのは午前一時過ぎ。いつもの様にごちゃごちゃしていますが、どうぞご覧ください。並んでいるものの説明はまた今夜にでも。

1階のぞき
1階踊り場
2階正面
2階左側
2階右側
2階左窓際

2019年12月12日木曜日

「工芸の愉しみ 冬 百選」準備中 / 14日から


11月の半ば、私用と仕事を兼ね半年ぶりに上京して、数人の作り手の展覧会と東京駒場の日本民藝館で開催中の「柳宗悦と古丹波展」を楽しんだりして10日間を過ごし、無事福岡に帰り着きました。途中数カ所に立ち寄り、今展のための品選びをして今年最後の催事に備えました。なんといっても私の仕事の愉しみは、あちこち歩いた末に出会う、様々な国の多様な生活領域の新古の道具類・工藝品です。東京銀座のある店で出会ったインドネシア尺五寸の大盆、また別の店で見つけたインド尺八寸の木製大捏鉢、同じくインドカッチの布味の良い手紡手織りのウール糸を使ったショール、トルコの真鍮ヤカンやルーマニアの小振りな古櫃、九寸の松材木地盆に三寸程の文字の入った漆小皿等々。他に、この時期にしか見ていただけない敷物類やキリムのクッションカバー、インド先染めのカディと呼ばれる木綿生地やタッサーシルク布、棒縞更紗のバッグやスカーフ類まで、たくさんの品揃えで皆様方をお待ちいたします。会期は例年通り、年をまたいで前期後期に分かれています。


【前期】’19年12月14日(土)~29日(日但し、会期中の月曜日16日23日は休み。【後期】’20年1月4日(土)~12日(日会期中の月曜日6日は休み。開店時間はいずれも午後1時から7時まで



今年も皆様のご愛顧を賜り、まことに有り難うございました。それでは皆様、どうぞ良いクリスマスと新年をお迎えください。

2019年11月9日土曜日

剣道と現代美術の幸せな関係


「剣道と現代美術の幸せな関係」と、タイトルに書いても皆さんには何の事だかお分かりにならないと思います。それも当然で、松形さんの尺八寸の大鉢を見て、今し方思いついたタイトルなのですから。
どう云う事かと言えば、松形さんが学生時代に美術部に所属し、絵筆を執って絵画を描いていた事はDMにも書きました。実は美術の他に、この御仁(ひと)は剣道を長いこと続けて来た人で、中学校の教師時代、剣道部の顧問を引き受けさせられて、休みもなく大変だったとの話は聞かされていたのです。今回の大鉢は、松形さんの人生の根にある美術と剣道を「産みの親」として生まれたものであるとの確信を抱くにいたり、それを皆さんにお話ししたくなって、この面妖なタイトルをでっち上げたと云う訳です。

とは言っても実のところ話は簡単で、この点打ちの仕事を見ていると、剣道の試合で相手を前に竹刀を構え、一瞬の隙を捉えて面や小手を打つ或いは胴を払う、そんな気合いが、ありありと、私にはこの尺八寸の点打大鉢から見えて来るからなのです。
現代美術の世界でこの仕事の印象に近いものを探すと、アクションペインティングで名高い白髪一雄(しらがかずお)やアメリカのジャクソン・ポロック、そして工藝の世界では武内晴二郎の一連のスリップウェアや棟方志功の書の仕事等が眼に浮かんで来ます。褒めすぎだ、と貴方は言うに違いないけれど、この仕事は本当に上出来です、松形さん。

2019年11月7日木曜日

第3回「松形恭知展」始まっています

一階正面

11月2日に幕を開けた「松形展」、ほぼ1週間が過ぎました。10月30日に14ヶ口で作品が到着。開梱に丸一日。31日は、ここひと月半以上放りっぱなしだった土間の木煉瓦の敷き直しと床のワックス掛けで丸一日。11月1日には、八女に引き続き山口県川棚から手伝いに来てくれた中村さんと細君の手助けを得て、「もの並べ」で丸一日。初日は、夕刻から我々を含め15人ほどで懇親会と、ブログを更新する暇なく気がついてみたら1週間が過ぎていたという訳です。そんな訳で、遅ればせながら「松形展」のご報告です。

左端は今展一の大作「点打ち尺八寸大鉢」
2階会場の様子

今展の出品点数は大小取り混ぜて400点だそうで、2階会場だけではとても並べきれず、1階正面に少し並べました。それでも並べてみると、少し窮屈ではありましたが何とか形になりました。
それも1週間程の内に少しづつその数を減じ、今は良い収まりを作る事が出来ています。また、初日夕刻から15人ほどで行なった懇親会も、I シェフの即興料理で、ある時は松形作の食器類に乗せられて、美味しいものが次々に登場し一同大満足でした。今月17日までの会期です。皆さん、どうぞお出かけ下さい。

懇親会
日曜日の記念写真