2016年6月30日木曜日

わすれられないもの 15 大甕三つ

福岡書芸院発行冊子「たんえん」6月号掲載の記事、「わすれられないもの15 大甕三つ 」をお届けします。


人間が「暮らしの道具」を作るにあたって、身近な素材としての「陶土の発見」がいつの事であったのか、正確には知りません。縄文前期にあたる約一万二千年前の土器が発見されている、との記述を信ずれば、驚くほど昔にその「発見」がなされている訳で、名前も知らないその発見者に私達は大いに感謝しなければなりませんね。
さてその後、五世紀の半ばに朝鮮半島を通じてロクロや高温焼成出来る窯などが伝えられ、いま身の回りにふんだんにある焼物が私達の前に姿を現すわけです。今回ご紹介する品は、自宅玄関前の大甕三つです。ここに据えられた時期は異なりますが、いずれも明治から江戸期のものです。


後ろ二つが越前•織田窯の仕事で左は野壺、右は水甕です。
手前の、海鼠釉のたっぷり掛かった大甕は友人の鈴木照雄
から貰ったもので、堤窯の水甕です。


倉敷民藝館初代館長の外村吉之介(とのむらきちのすけ)は、ある冊子の中で「野壺は焼物の王様」と喝破しました。土に埋もれて実用に徹した“奉仕(サービス)”の究極の姿。牧師であった外村らしい言葉だと思います。(径50~70cm 高55cm~75cm)

2016年6月19日日曜日

第5回「村松学吹きガラス • 福岡展」
始まりました

昨日、会場に花が入って、5回目になる「村松学吹きガラス • 福岡展」が無事に始まりました。以下会場の様子です。













2016年6月18日土曜日

第5回「村松学吹きガラス • 福岡展」
準備が出来ました


明日からの展観を控え、二階会場に村松学さんの吹きガラスの諸作を並べました。今展は約一月に渡る長丁場なので、昼前の開店は不確かです。どうぞ昼頃からお越し下さい。香り高い追焙煎珈琲(ついばいせんこーひー)を用意してお待ちしております。

正面棚の諸作
中央テーブルに並ぶ諸作
コンポートに花入れ

2016年6月13日月曜日

「第5回 村松学吹きガラス • 福岡展」のお知らせ


本格的な梅雨入りも間近。皆様いかがお過ごしでしょうか。さて、この6月18日(土)から7月17日(日)まで、恒例になりました「村松
学 吹きガラス 展」を開催いたします。以下、案内状の文章原稿です。

初夏から盛夏に掛けて、“吹きガラス”の仕事を皆さんに見て頂く様になって約7年。やはり、ガラスの仕事は“光”の美しいこの季節に見て頂くのがふさわしいと改めて思っています。今展の吹きガラスの作り手 • 村松学さんはそろそろ50歳、作り手としては充実した良い仕事のできる年齢です。倉敷民藝館で2006年に出会って以来、私とは約10年のお付き合いになります。サイズの揃った食器類を吹き分ける作り手としての腕前は、師匠の故•舩木倭帆(ふなきしずほ)氏ゆずりで安心して見ていられます。近年、サイズも大きく肩に丸みのあるふっくらした水差しやたっぷりとした大きさの深皿などを吹いて、私を喜ばせてくれました。モールの小鉢やコップ類は定番の品として使い易さ、またその美しさは確かで、あちこちの家庭のテーブルで活躍してくれること間違いなしです。どうぞご覧下さい。

2016年6月9日木曜日

メキシコから

到着したのはこの四種

一昨日、メキシコの白木の椅子と、昨年好評のうちに迎えられた皮張りの椅子が入荷しました。皮張りの椅子は、今年、座面を5cm低くして日本の室内に持ち込んで使う使い方対応に変わり、使い易くなっています。お試し下さい。また白木の椅子も大小共に、充分な数を用意しています。御連絡お待ちいたします。

白木椅子 大 小
皮張り椅子 大とスツール
昨年の椅子と比べると座面が5cm低いのです
横から見るとこうです。

2016年6月6日月曜日

「村松学吹きガラス • 京都展」のお知らせ

全体はこんな風です
6月2日から18日までの予定で、京都 • せんきた工藝店に於いて「村松学吹きガラス展」が始まりました。それに先立つ6月1日、「もの並べ」のため京都に出向き、開催の準備をして来ました。K君夫妻の本業である建築設計の仕事が忙しくなり、週の内三日間(木、金、土)しか見て頂けないので、ご覧頂きにくいとは思いますが、皆様どうぞお出掛け下さい。

正面奥の壁
右の壁
左の壁
左のテーブル上
入口を入ってすぐ右の棚上
入口に並ぶメキシコの椅子やラオスの布