2012年5月13日日曜日

山本展オープニングパーティー









13日の閉店後7時30分頃から20数人の人達が集まって、“山本展”のオープニングパーティーを開きました。昼過ぎに、パーティーで使う食材が“食事処 花”から到着。夕方6時過ぎから、ぼつぼつ参加メンバーの方々が集まり始めました。そうこうするうちに、八女から前掛け姿も凛々しく、朝日屋酒店の高橋康太郎さんがパーティー用のお酒数種類と共に到着。全員のメンバーが揃うまで、まずはビールでのどを潤しオープニングパーティーの始まりです。

大鉢に盛られたお料理が2階に運び上げられると、まるでモデル撮影会の様に、その場に居合わせた皆がカメラで料理を撮り始めたのには驚きました。まー、それほどの説得力が食材入りの山本作品にはあったという事でしょう。「残るのではないか」と心配した、二種のお握りもほぼ完食で大鉢を使った“山本作品を使うオープニングパーティー”は大成功でした。その後延々と愉しくパーティーは続き、八女に帰る高橋さんの車で自宅に帰り着いたのは朝の5時を過ぎていました。お疲れさまでした、高橋さん有難うございました。

“山本作品”の御紹介 その1

昨12日、無事に始まった“山本展”の中から、新作を中心として皆さんにご紹介してみましょう。細君の花日記と、多少重複する事があるかもしれませんが、その点は御容赦。まずは、左側のウィンドウに入っている呉須塩釉の扁壺です。背後の壁には陶額一点。 

手前に柿地に黒釉のイッチン模様の九寸皿。地の柿釉とイッチンの黒釉のコントラストが美しく、九寸という大きさも、二人前の食材を盛り込む事が出来る使いやすいものです。そして、山本ファンにはお馴染みの呉須釉の輪花鉢、様々な釉で作られたものを見て来ましたが、今回は呉須の塩釉で、色見のはっきりした物を入れたりすると美しく使えます。



二階に続く壁に三点の陶額に入った硝子絵。古書や椅子等。





二階には、新作の一群。緑が美しく映える花入れが圧巻です。



そして、お馴染みの仏手の陶額四点。

2012年5月12日土曜日

山本教行作陶展の準備






“山本教行作陶展”の準備はまず“片付け”からです。店内を空っぽにし、普段動かさない棚の後ろや木製の格子の桟などを綺麗にし、送られて来る荷物の搬入に備えます。今週水曜日から木曜日までが、その作業日でした。昨日の午前中には送られて来るに違いない“荷物”を待つ為、私としては早目に店に出かけました。ところが、待てど暮らせど荷物は着かず、その内2時頃には山本さん御本人も到着。
どうやら時間指定をしなかった為(店を開けるのが遅い“あまねやさん”だからという事で)、ドライバーが気をきかして4時頃に届けるつもりでいたらしいのです。3時に(ようやく)荷物到着。佐賀からのFさん、私に長男と山本さんの3人で、荷物を開け始めた処に“なんと!”八女の高橋さんが入って来たではありませんか。聞けば(有難い事に)福岡に配達が有り、その帰りに「手伝うつもりで」寄って下さったのだそうです。そのお蔭もあって、約2時間で開梱が終了。その後2時間ほどで陳列も終わり、夕方には花を持って細君も到着。ほっ!と一息でした。手伝って下さった皆さん方、有難うございました。

2012年5月6日日曜日

百子の花日記 166(番外編)



5月5日夜中、ラジオから今夜の月は大きく見えるそうだよ、スーパームーンと言っていたので、日付が変わった6日2時頃、足音を忍ばせ縁側に出て煌々と輝く月をめでました。宇宙って素晴らしい。

百子の花日記 165



 


4月 鳶尾(いちはつ) Yさんが入れた花 
山本教行作 象嵌角箱 














3月 蛇の髭、つくし 
メキシコガラス
3月 一休椿 
柴田雅章作 飴釉いっちん花入れ

3月 椿二種(黒侘助、寂光) 
西川孝次作 ガラス角花入れ
3月 桜の枝、木瓜(白)、ラッパ水仙二種、スノーフレーク 
山本教行作 象嵌花入れ
3月 椿二種(玉の浦、初嵐二度咲き) 
山本教行作 瑠璃釉面取り花入れ
4月 木香薔薇(Yさんの出前の花) 
韓国 塩辛壷 
4月 ミツデイワガサ 
柴田雅章作 飴釉いっちん花入れ
4月 夏グミの新芽、木香薔薇
 柴田雅章作 焼き〆銅鑼鉢
4月 金葉シモツケ、ナニワバラ
 山本教行作 黒釉花入れ
4月 原種クリスマスローズ二種(Eさんから頂いた花) 
山本教行作 ミルク沸かし
4月 秋グミの花、アブチロン 
山本教行作 白釉しのぎ花入れ

2012年5月5日土曜日

第15回 山本教行作陶展のお知らせ





来週の土曜日12日から行なわれる「第15回 山本教行作陶展」の御案内です。山本教行という名の一人の作り手を、30代から現在に至る30年の間、店の催事の柱として紹介し続けて来る事が出来たのは、私個人ならびに“あまねや工藝店”にとって真に幸いな事でした。
’84年の第1回展が、“あまねや工藝店”にとっては初めての個人作家と呼ばれる作り手の個展でしたし、作品を使った食事会(懐石料理)を始めたのもその時からでした。1回目の案内状は豪華で、写真は倉敷の写真家で旧知の故・中村昭夫氏、詞書は倉敷民藝館・初代館長の故・外村吉之介(とのむらきちのすけ)先生。あれもこれも初めて尽くしで、その内少しづつ山本ファンも増えて行き、あまねや工藝店にとって、文字通り、なくてはならない催事に成長しました。

最初は、料理担当のSさんが山に入って準備していた花生け用の花を、自宅の庭で育て、作り始めたのもこの頃からです。また、会期終了後にも大きな楽しみが待っており、残った作品を車に積んで岩美の山本教行邸をお訪ねすると、奥様の房江さんの美味しいお手料理と温泉でもてなして下さり、その暮らし振りや、食事を供される食卓上の(自作以外の工業製品を含む)多様な品々に驚いたり、教えられたりした事は限りがありません。山本さんの蒐集品も古い時代の諸国工藝品を始め、濱田・河井・リーチ等の諸作家の仕事、そして新しい仕事や現代美術に至る幅広い領域の表現に対する目配りによって、ある時期、あまねや工藝店にとっては行き先案内の表示板(誠に変な表現で恐縮ですが)の様な存在の人でした。さて、今回の新作群はクリーム色の白釉がたっぷりと掛けられた品々で、案内状で私は次の様に書きました。

1984年の第1回展から隔年開催を続け、数えて15回目になる“山本教行作陶展”の御案内をいたします。DM撮影用に送られて来た今回の新作群は、クリーム色の白釉が器体にたっぷりと掛けられた無地の品々です。これらの品はどれも、山本作品に共通する痩せた処が微塵もない恰幅の良いもので、均整のとれた人間の身体を見る様な気持ちの良い姿をしています。ところで、これらの作品が無地であるのは、作り手としての山本さんの“挑戦”であると同時に、長い陶歴に裏付けられた“自信”を示すものでもあって、それが見る側の私達にも嫌味なく伝わって来ます。もちろん、新作とは言うものの、ここ数年の試行錯誤の末に生み出されたものであり、本歌のスペインやオランダの白釉無地の仕事を踏まえながらも、自分の歌を唄い切っているのは見事です。ブラヴォー!!

今回は、初日12日(土)の夕刻から始まるパーティーで、山本夫人・房江さんのお料理を供する、食事処“花”から送られて来る食材と山本作品を使ったオープニングパーティーを企画しました。定員は15人です。参加のお申し込みは、あまねや工藝店(tel 092-526-0662 、
E-mailはamaneya@gmail.com)まで。
山本教行さんは12・13日在廊予定です。

2012年4月30日月曜日

百子の花日記 164(番外編)






庭の生物はすでに活動しています。昨日は夏の様な日和だったので、いろんな蝶が飛び交って、中には珍しいアサキマダラの様な蝶を初めてみました。羽の文様が綺麗でした。カメラを取りに行っている間に見失ってしまったので、とても残念でした。一昨日は紅葉の大木の大きな枝を落としたので、一日中その処理に時間を費やしました。
嬉しい事に紅葉の枝に雨蛙がいるではありませんか。何年ぶりかに見る雨蛙を四方八方から写真に撮らしてもらったのですが、枝から落ちそうになると吸盤のついた手、足をつかってしっかり枝につかまり、時々、飛んで来るハムシをあっと言う間に捕まえて食べながら、私の作業をする傍らで“我は監督”みたいな顔をして夕方まで枝に居たのです。こんなに逃げない雨蛙も珍しい。作業が終わったので元いたであろう場所迄、手のひらに納まって移動したのでした。随分長いこと雨蛙に会いたいと思っていたので、突然の出会いは嬉しい事でした。