2012年1月2日月曜日

熊井邸にて






正月2日の今日、熊井邸で「年取り」と「正月茶会」をいたしました。友人 K 君が音頭をとって、津福の熊井邸の古い漆器(外箱に大正6年の銘あり)を活用するために、催されたものです。15人程の人が三々五々集まって、まず「年取り」の行事から始め、次に用意された七寸程の金蒔絵六段重にびっしり詰められたお節料理を順に頂きました。こちらで用意した黒豆・筑前煮・田作りの他は K 君夫婦自家製の、紅白なます・昆布巻き・出汁巻・クワイやユリネを炊いたもの等々、それに加えて彼らが搗いた杵つき餅を使った雑煮(これも約100年前の金銀蒔絵の輪島塗)まであり、まことに充実したメニューでした。

一方、意気込んでのぞんだ「正月茶会」は前崎鼎之さんが風邪で欠席の為、私一人で点茶せざるを得ず、始めてはみたものの、先に予習した筈のお稽古の内容はすっかり頭の中から飛び去って、前崎さんの予言通り“荒れた(支離滅裂の)茶会”になりました。こんな私のお茶を飲んで下さった十数人の方々、まことに有難うございました。こんな中で、充実していたのは若い琴奏者・LEIHAさんの弾く沢山の琴の名曲(春の海や六段など)の数々で、お酒の酔いも手伝ってまことに良い気持ちにさせられました。LEIHA さん有難うございました。

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