2025年8月27日水曜日

D・クイン作品紹介 2

今展のデヴィッド・クインの作品を紹介いたします。 


2025年8月26日火曜日

D・クイン作品紹介1

 今展のD・クイン出品作品を数回に分けて紹介いたします。


2025年8月23日土曜日

「第2回 デヴィッド・クイン個展」初日です

 

本日、「第2回 デヴィッド・クイン個展」は初日を迎えます。案内状には土・日の閉店時間を17時とお知らせしていましたが、本日23日は19時までといたします。今日も厳しい暑さが予想されますが、どうぞ気を付けてお出かけ下さい。

2025年8月19日火曜日

「デヴィッド・クイン 第1回展の事」

 


今回の催事案内状にも書きました通り、デヴィッド・クインの第1回展は6年前の2019年の5月から6月に掛けての2週間ほどで、前年の秋10月に浦和の”柳沢画廊”で行われた日本に於ける初個展にも勇んで出かけ、作者ご本人にも会ってきました。その約半年後に実現した”福岡展”だったので、何か別の表現をそこに重ねて形にしてみたいと思い、知り合って間がない水町純氏(”音”を作る仕事に従事してニューヨーク在住40年)に依頼して、デヴィッド・クインの作品から受けるイメージを具体的な音に作りそれを会期中の会場に流す事を実験的にやってみる事にしました。それに加えて、催事の初日に様々な食材を使って即興料理を作って下さる Iシェフにお願いして数種のメニューを準備し、夕刻から”Quinn's Bar”を開店。参加者20人程で楽しく時間を過ごしたのでした。今回も水町さんが作ってくれた”音”は、うまく運べば皆さんにも聞いて頂ける筈です。どうぞお楽しみに。

2025年8月11日月曜日

「第2回 デヴィッド・クイン 個展」のお知らせ


来たる8月23日(土曜日)から9月14日(日曜日)までの、およそ3週間にわたって「第2回 デヴィッド・クイン 個展」を当店2階会場で開催いたします。’19年5月の第1回展以来、およそ6年ぶりの開催です。どうぞお出掛け下さい。


「盆休み」のお知らせ


 8月11日から15日まで「盆休み」を頂戴します。ご近所のコーヒーカウンティ福岡店(水曜定休)では「催事開催中」です。どうぞお出掛け下さい。

2025年8月8日金曜日

”コーヒーカウンティ福岡店”での催しのお知らせ

 

最初に版画を買ったのは、”あまねや工藝店”創業の年の1979年秋頃です。今泉時代の当店の御近所だった”珈琲美美”を会場に、店主の森光宗男君(故人)の高校時代の恩師 柿原聡氏(故人)の「木版画展」で、「母と子(聖母子像)」、「天使」、「ピエロ」の三点を買いました。その後、西通りにあった”福田画廊 西通り店 ”で木村茂のエッチング「ざくろ」を買って、工藝の世界以外の平面の仕事(美術)をこれまでより注意して見る様になりました。

1990年代の半ば頃、福岡書芸院主幹 前崎鼎之さん(故人)とのご縁で、書芸院1階の”ギャラリー聚”(当時)を会場にして、それ迄にそうして買い集めた版画や絵画を並べて見て貰う、そんな催事開催を引き受けて頂いた事があります。その案内状の文面には(記憶によるもので、言葉は正確ではありませんが)、「工藝の世界の仕事(に取り組む”作り手”の仕事及び姿勢)が何とも”後ろ向き”に見えて仕方がない」とか「今展の平面の仕事の中に、自分の中の”或る切実なもの”に響きあう”何か”を聴く思いがして」等と生意気な事を書いています。

その後、’98年に同じ会場でアイルランドの版画家ジョン・グラハムの最初の個展を成功裡に開催出来た辺りから、”いま共に生きている人間の表現”を、これは工藝の世界でこちらは美術の世界と云う様な、”自分と同時代の表現”を”或る領域”毎に区別し判断する、そんな見方の薄っぺらな意味の無さを感じて以降、一気に目の前の世界が大きく開け自らを縛(いましめ)ていたものが解けて楽に呼吸ができる、そんな気分を味わったのです。それが後に浦和・柳沢画廊の協力を仰いで、アイルランドを始め多くの美術家の作品をここ福岡で皆さん方に紹介する、”あまねや工藝店”の現在の活動に繋がっていく訳です。今回、そうして私の手元に集まって来た平面作品(絵画や版画など)二十点程を、”コーヒーカウンティ福岡店”に並べて見て頂く事になりました。どうぞお出掛け下さい。


2025年8月3日日曜日

「あまねや工藝店45年展」無事終了御礼

本日8月3日を持ちまして、「あまねや工藝店45年展」が無事に終了しました。今日は、最終日の駆け込み来店、また遠く埼玉・熊本・長崎など遠方からのご来店、そして創業以来25年から45年程の間に渡って当店とご縁の出来た、云わば「あまねや同窓会」会員とでも云うべき方々で終日賑やかに過ぎました。会期中ご来店頂いた皆様、またどうしても都合がつかず今回は来て頂けなかった皆様、そんな皆様方お一人お一人のおかげでこの45年間、なんとか無事に私どもの小さな工藝店を楽しく維持、かつ継続して運営・活動する事が出来ました。改めて皆様方に深く御礼申し上げます。本当に有難うございました。これからもう暫くの間、どうぞよろしくお願い致します。

2025年7月28日月曜日

「45年展」最終週の始まり

 

「あまねや工藝店の45年展」は、明日7月29日から最終日8月3日までの、いよいよ最終週を迎えます。準備日の十日間余りを加えると、このひと月半というもの、休日は月曜日の5日間のみで、この暑さも加わって充分な骨休めは出来ませんでした。しかし、元気な儘で何とかゴールまでたどり着けそうな一因は、何と言ってもこの期間中にお出掛け頂いた様々な年齢層の、とりわけ若い世代の人達と話が出来た事に尽きると思います。さて、このメキシコのランプシェードは、私が最初の今泉の店を始めた’79年、入口近くの天井から下げていた品です。現在でも、同じ名前の仕事は存在しますが、内側から溢れんばかりのエネルギーを持つこのランプシェードとは、全くの別ものです。これが、”かつてあり今はないもの”の正体です。

2025年7月25日金曜日

「45年展」残り10日程を前にして


 6月28日から始めた「あまねや工藝店の45年展」も、残すところ10日あまりになりました。主に”物を作る立場の人達”の参考に供するため、手元に残して来た大鉢や大皿など、過ぎて来た時代の中で必要とされて来た暮らしの道具、を中心に並べました。これらの品々は、案内状でも触れました様に、”数もの”と呼び習わされて来た日常雑器の類です。ただ、これら諸道具もまた”或る時代と人の暮らし”が生み出した造型であってみれば、容易に再生可能という訳ではありません。つまるところ、これらの造型の背後には、この造型を可能にしている、多数作るという意味での”数の裏付け”があり、需要に基づいて数を作ることで”これらのもの”に与えられる”確かな骨格を持った造型”とでも呼ぶしかない”何か”が其処にはあるからです。これこそが、今回の特別展「あまねや工藝店の45年展」に於いて、私が皆様にお伝えしたかった事です。

2025年7月22日火曜日

「45年展」は第4週に入りました。


「45年展」は第4週に入りました。これまでに諸外国を始め、たくさんの方々にお出掛け頂きました。中には、出張中に時間を作って3回も店を訪ねてくれた若い人もいます。そんな方々と、楽しいおしゃべりが出来たことに感謝しています。さて、今回の展示品の中には、こんなアフリカのものも並んでいます。どうぞお出掛け下さい。

2025年7月16日水曜日

「あまねや工藝店の45年展」3週目に!

6月末に慌ただしくスタートした「あまねや工藝店の45年展」は、なんとか3週目を迎える事が出来ました。小さなものでなくなったものはありますが、並べきれなかったものを並べたり、また空いたところに新しいものを並べたりと、なんとか隙間が目立たない様に工夫をしながら「もの並べ」を楽しんでいます。 どうぞお出掛け下さい。

2025年7月12日土曜日

本日19時まで

 


本日の開店時間は13時から19時迄です。どうぞお出掛け下さい。

2025年6月29日日曜日

「あまねや工藝店の45年展」
案内状の写真について

今展案内状の写真及びSNS上の催事紹介に使った画像について、ひと言お詫びです。この写真および画像は2012年、あまねや工藝店の海外向けサイトを作るにあたって、スタジオフィデルの藤田さんに店までお出で頂いて撮って頂いた10枚ほどの写真の一部です。従いまして、今では手に入れにくい鳥取・岩井窯の土鍋などが写っており、それを目指して初日の本日、来て下さったお客様があったのです。 前回の「40年展」の時も同様の写真を使い、案内状がうまく出来たので今回も迷う事なく使い、結果として”思い違いを招いた”訳です。まことに申し訳ありませんでした。

2025年6月28日土曜日

「あまねや工藝店の45年展」本日初日です。

 

おはようございます。「あまねや工藝店の45年展」本日初日です。胸を張って準備完了とは言えませんが、どうぞお出かけください。そこで、閉店時間変更のお知らせです。本日28日と明日29日の二日間は閉店時間を19時までといたします。来週以降は17時までです。どうぞお出かけください。

2025年6月23日月曜日

「あまねや工藝店45年展」準備中

定休日の本日、店に出掛けて「45年展」の準備作業。明日には1階の大まかな目処をつけて、それから2階の「もの並べ」の予定です。金曜日にめでたく「準備完了」となる様に、明日も店に出る予定です。中央の大盆は、径が二尺二寸(約66㎝)のビルマの根来大盆です。左右の尺五寸の陶大鉢二種が小さく見えます。立派な仕事です。

2025年6月20日金曜日

”あまねや工藝店の45年展”案内状

来週開催の”45年展”は、考えてみれば、案内状の準備に発送、そして出展の品のリスト作りに品物の移動など、大変な事が目白押しです。明日から会場の準備を始め、なんとか前日までに準備完了といきたいものです。はてさて、どうなりますやら。一足先に「あまねや通信」で案内状をお届けします。


2025年6月16日月曜日

あまねや工藝店の45年展
ー あまねやコレクションで振り返る45年 ー

 ’21年5月中旬から約二週間にわたって開催した” あまねや工藝店の40年 展 − もので振り返る40年 − ”から既に5年、1979年7月1日の創業から46年が過ぎようとしています。このたび、”暮らしの道具”として造型された手元の優品を、催事タイトルの通り”あまねやコレクションで振り返る45年”と題して、ご縁のある皆さん方に見て頂く小展を約ひと月にわたって開催する事にいたしました。もとよりこれら道具類の出自は、私の師匠である倉敷民藝館初代館長の故外村吉之介(とのむらきちのすけ)師の仰る”雑貨”の類であり”名品”でも何でもありません。しかし、また同時にこれらの品々は、”働きもの”に与えられた健やかでしっかりした骨格を持つ人の身体を見る様で、私には大変好ましいものばかりです。”使い手”の皆さんのみならず、これから先の時代の中で、具体的な暮らしの道具作りを担う”作り手”の方々、また、それら道具類を”使い手”に届ける立場の”売り手”の皆さん方にも、是非ご覧頂きたい展観です。どうぞお揃いでお出掛け下さい。

会期 ’25年6月28日(土曜日)〜8月3日(日曜日)月曜日定休

時間 13時〜19時(火曜〜金曜日)13時〜17時(土・日曜日)

2025年5月22日木曜日

第11回「子どもの本や」販売会明日から

2019年以来6年ぶりで、「子どもの本や」の販売会を当店2階を会場にして開催します。会期は明日23日(金曜日)から25日(日曜日)までの三日間です。開始時間は23日と24日が13時から18時まで、最終日の25日が13時から17時30分までとなっています。通算で11回目になります。「子どもの本や」店主の井上良子さんとは、1983年に開催された福岡での、第2回「子ども文庫の会」初級セミナー以来の仲間ですから、お付き合いは40年を超えました。共に、東京の「子ども文庫の会」創始者(提唱者と言うべきか)4人の内のお一人 山本まつよ氏に、’進み行きの道’を教えてもらった仲間として、この40年様々な事を共に行って来ました。それを井上さんは、”戦友”と云ういささか古めかしい言葉で表現してくれた事がありますが、私どもの実感です。さて、会期中は会場に井上さんがいて下さり、具体的な子どもの本の相談にも乗って下さいます。”自分の(或いは身近な)子ども達に、いつからどんな本をどの様に”、こんな具体的な悩みをお持ちの方は是非、会場に足をお運び下さい。

2025年4月30日水曜日

連休中の営業日について

 


この連休中の営業日のお知らせです。4月30日は休み、5月1日から4日まで開店します。時間は12時から17時までです。


2025年4月23日水曜日

「メラニー展」始まりました

ちょとしたトラブルでご紹介が遅くなりましたが、「メラニー展」は無事にスタートしています。今頃の紹介になりましたが、会場の様子や作品をご紹介します。どうぞお出かけ下さい。



2025年4月7日月曜日

「第3回 メラニー・ディコーセイ 個展」のご案内

4月19日(土曜日)から27日(日曜日)までの予定で、昨年に引き続きメラニーの装身具の個展を行います。今回は、例年ご覧頂いている指輪やネックレスに加えて、昨年ご来店のお客様よりお尋ねのあったイヤリング各種も用意して、皆様のお越しをお待ちいたします。


2025年4月1日火曜日

春の始まり


 新しい月が始まりました。今朝、近所の百年池の畔に咲く山桜を見に行きました。ここ1週間程は気温の乱高下もあり、咲き方がどうなのか見当が付きませんでしたが、行ってみると、池の水面に落ちた花びらが少し浮いていて、もうそろそろ散り始める、そんな時期の様にも見えます。池の向こうにそびえる四王寺山中の山桜(三枚目の写真で二箇所の小さく白い部分)も、どうやら満開の様です。池の堤で、ほんの少しだけ蕨を採りました。新しい月が皆様方にとって、良いひと月になります様に。



2025年2月28日金曜日

あった事会った人 16

およそ三年半ぶりになる16回目の「あった事会った人」です。書きたい事は沢山ありますが、先ずは’22年11月に行った11年ぶりの平山元康展の記録から。この年の春に、倉敷民藝館でお世話になったMさんの蒐集品大小取り混ぜておよそ600点をお預かりする事になり、これを通常の紙の媒体(葉書)による案内状だけでは、とても皆さんに紹介しきれないと思い(観念し)、Instagramなるものを始めたのです。そのトレーニングのつもりもあり、約ひと月前の平山展で、案内状と併せて、初めてインスタを使った紹介を始めました。


年末ぎりぎりの’22年12月26日の初日の開店前、大牟田から来たと仰る沖塩さんファンの男性が店の前で待って居られて驚きました。Instagramの射程距離の長さを感じた瞬間でした。


’23年10月、薮庭流花教室課外授業に参加を許されて出掛けた高知の牧野記念植物園に建つ内藤廣氏設計の牧野記念館にて。高知の前の坂出ではおよそ25年ぶりで猪熊弦一郎現代美術館(先ごろ亡くなった谷口吉生氏設計)を訪ね、一渡り展示を見た後、3階の喫茶室から高い塀に囲まれた中庭を見た時、塀の外に道を隔てたマンションのベランダ部分が高々とそびえ、室内の様子も伺える事に暗然としました。


店の向かいの、山口さんの御宅の’24年3月末の百年桜の最後の満開の様子。ひと月後の同年4月29日には、無残にも重機でへし折られて跡形もなくなりました。ヨーロッパでは、個人の敷地内であっても大きな樹木は勝手に切る事が出来ない、そんな法の網が被せられていて、その土地の景観が守られていると聞きました。


’24年11月17日、年末の催事準備のため出掛けた京都・無名舎でお会いした吉田孝次郎氏八十七歳。画家の吉田さんは私が民藝の世界に足を踏み入れた頃、母校の武蔵野美術大学の学生課長で、同大学教授の水尾比呂志氏が周囲の人と語らって出来た「無名会」と云う組織の窓口をやっていらっしゃて、入会申し込みに同大学まで出掛けて以来のお付き合いです。かれこれ50数年になります。その後、縁の出来た「大阪日本民藝館」では、どちらも故人ですが、当時の大阪日本民藝館主事 鈴木尚夫氏とご友人で松江のお茶人 金津滋氏の指揮の下、展示替えの折の主要メンバーのお一人として、力を尽くされました。鈴木さんが主事をお辞めになった後、しばらく展示のご担当であったと、これは後にお知り合いになった方から聞きました。


同’24年11月下旬、東京滞在最終日。初めて訪ねた東京郊外の道具屋で50年ぶりに出会った、自らも含め10人程の友人達(吉田孝次郎氏の所でお話しした無名会のメンバーが多かった)と始めた同人誌の創刊号。びっくりしました。買うつもりで冊子の値段を尋ねたら、たまたま店にいらっしゃったご亭主が「進呈する」と仰って下さり、これも大感激でした。


あまねや工藝店が今泉にあった頃、お付き合いがありお世話にもなった詩人の鈴木召平(すずきしょうへい)さん(’23年12月7日95歳で逝去)の遺稿集。昨秋、編集担当の西日本新聞記者のHさんと装丁家の毛利一枝さんが店を訪ねて下さり、遺稿集出版の話と共に、私の今泉時代の召平さんとの思い出を取材し本に収めて下さいました。昭和のはじめ、日本の植民地であった朝鮮半島で過ごし育った少年の眼を通して紙面に映し出された’昭和の時代”、「昭和史幻燈」のタイトルに相応しく言葉によって視覚化された”ある昭和史”。店にも若干お預かりしています。


’25年2月2日、福岡・七隈の末永文化センターで行われた「カテリーナ古楽合奏団」の50周年記念コンサート。一月下旬に合奏団主宰で創始者の松本雅隆さんから留守電に着信があり、話してみると、昨年東京で行なった「カテリーナ古楽合奏団」結成50周年の記念コンサートの福岡公演を、私に是非聞いてほしいとの事。「カテリーナ」は、あまねや工藝店開店5年目の1984年2月、知人の飛び込み依頼で引き受けた「ロバの音楽座」の兄弟グループで、今回のメンバーは5人。ヨーロッパ中世各地の風景が透けて見える様な演奏でした。