2025年7月25日金曜日

「45年展」残り10日程を前にして


 6月28日から始めた「あまねや工藝店の45年展」も、残すところ10日あまりになりました。主に”物を作る立場の人達”の参考に供するため、手元に残して来た大鉢や大皿など、過ぎて来た時代の中で必要とされて来た暮らしの道具、を中心に並べました。これらの品々は、案内状でも触れました様に、”数もの”と呼び習わされて来た日常雑器の類です。ただ、これら諸道具もまた”或る時代と人の暮らし”が生み出した造型であってみれば、容易に再生可能という訳ではありません。つまるところ、これらの造型の背後には、この造型を可能にしている、多数作るという意味での”数の裏付け”があり、需要に基づいて数を作ることで”これらのもの”に与えられる”確かな骨格を持った造型”とでも呼ぶしかない”何か”が其処にはあるからです。これこそが、今回の特別展「あまねや工藝店の45年展」に於いて、私が皆様にお伝えしたかった事です。

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