2019年8月26日月曜日
「第3回 喜びのたね命のかて展」
芹沢銈介 型染うちわ絵のご案内
ここしばらく雨模様の日が続いて涼しく、秋の気配が強く感じられる今日この頃です。皆様にはいかがお過ごしでしょうか。
ご機嫌をお伺い申し上げます。
さて、9月になれば毎年23日の秋分の日前後に催される、八女・福島八幡の秋祭りが楽しみに待たれる処です。昨年は、諸処の事情で開催できず寂しい思いをしました。今年はまた高橋宏家の土蔵を拝借して、9月21日から25日までの日程で八女に参ります。その後、福岡のあまねや工藝店に会場を移して、9月28日から10月13日までの二週間、皆様を会場でお待ちしております。
今展は先の2回の催事でご紹介した柚木沙弥郎の師匠である染色家
芹沢銈介の「うちわ絵」を中心に型絵紙染の諸作をご紹介する展観です。この「うちわ絵」、間口の広い芹沢の諸作の中では、どちらかと言えば小さな作品群ですが、実に多様多彩な表現がなされた領域の仕事で、ぜひ皆様方に見て頂きたくご案内申しあげます。
2019年7月12日金曜日
「第12回 西川考二吹きガラス展」会場の様子
2019年6月14日金曜日
「子どもの本や」販売会のお知らせ
2019年6月12日水曜日
「第12回 西川孝次吹きガラス展」のお知らせ
紫陽花の美しい季節になりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。さて、6月29日(土曜日)から7月15日(月曜日)まで、隔年で開催して来て、今回で12回目になる「西川孝次吹きガラス展」のご案内をいたします。会期中7月1日と8日の月曜日は休みます。店は12時から19時まで開けています。また西川さんは、29日•30日の二日間在廊の予定です。以下、案内状の文章原稿です.
瑠璃色と聞いてまず目に浮かぶのは、1979年8月、海路初めて沖縄に向かう途中の船上から目にした、鮮やかな一面の瑠璃色の海です。西川孝次さんと初めて出会ったのも、その時の沖縄滞在中の事です。広大な在沖縄米軍嘉手納基地の道を隔てた向かいの一角、道路から少し下った敷地の真中辺りに小さなあずまや風の休憩処が建つ、こじんまりした町工場の様な牧港(まちなと)ガラスで、当時の西川さんは職人として仕事に励んでいたのです。滞在中に見たマイケル•チミノ監督の「ディアハンター」、映画館を出て飲んだCoca-Colaの味などと共に目に焼き付いているもの、それがその瑠璃色です。私の「沖縄の色」と言って良いかもしれません。最初の出会いから15年程過ぎて始まった西川さんの個展も、はや12回。最初の出会いから40年、初回の個展から数えても四半世紀近い時間が過ぎました。今展の瑠璃色吹きガラス諸作の数々を、お出掛けの上どうぞご覧下さい。
2019年5月27日月曜日
D • クイン個展 楽屋話
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今展のD • クイン全作品23点 |
知り合って1年半程になる水町純さんと、あまねや工藝店40周年の今年、何か一緒に出来る事がないかを考えていた時に、昨年秋に浦和まで出掛けて見たデヴィッド•クインの平面の仕事が頭に浮かびました。最初は、30年近く前に催した「大澤美樹子個展」の様に、私の仕事の領域である工藝関係の催事の時にでも、と思っていたのです。しかし、水町さんのホームページ(junmizumachi.com)で聴く限り、SOUND DESIGNで「作られた音」と工藝領域の表現が、どうしても上手く重ならないのです。
デヴィッド•クインの作品は、平面の表現として見ると言葉数の少ない静かな表現です。いきおい、それらの作品を展示する空間もまた、空間自体の情報量が少ない(つまり、その空間にあまり色や豊かな素材感を持つものが使われていない)、大半の美術館や美術画廊の様な白い空間( White Cube )の方が 、作品自体が語り掛けてくる「声」を聴き取り易くなるのだと云う事に、ようやく思い至りました。
それに引き比べ、当店の空間は、一階から二階に至る黒い板の吹抜壁、正面の明るい茶の六枚の背の高い扉、そして茶のココナツカーペットの床と、あまりにも豊か過ぎる素材で構成され満たされた空間です。これまで、すこぶる居心地の良い空間と思いこそすれ、その空間が作品の足を引っ張りかねないと感じたのは初めてでした。
まず、この空間の中に仮の白い板壁を下げる事を考えました。
そこで、考えた事をスケッチし、仮壁の大きさ、全体の構成、そしてどの様に既存の空間にそれを入れ込み、構造はどうするか?
と、まるで限られた敷地に一軒の住宅をどう配置し上手く収めるかに似て、小さな住宅の設計作業の様でもありました。
初めに段ボールシートを買い、仮壁の大きさに裁断。それを下げる予定の処にピンで留め付けます。吹き抜け壁に3枚、正面に3枚、二階踊り場に1枚。後は一階のノゾキに大きめのもの1枚。そして、作品の代わりに白い紙を作品大の大きさに切ったものをこちらに一枚、あちらに三枚と構成を考えながら並べます。仮壁も最初は白く塗るつもりでいましたが、塗ってしまうと色の調子が強すぎて、既存の空間にどうしても上手く納まらないのです。白っぽいベニヤ板を探し、それをそのまま無塗装で下げる事にしました。水町さんとの3回の音出しテストを含め仮壁のほか既存壁や板壁に、あわせて23点のD • クイン作品が並んだのは、ぎりぎり初日前日の金曜日でした。
2019年5月26日日曜日
第1回 「デヴィッド•クイン 個展」始まりました
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会場正面全景。上の小さな スピーカーから音が流れています |
窓際に料理担当IシェフのD • クイン 作品に触発され、挑戦した「色しばり (あまり色味の多くない)」料理の数々 |
初日Quinn's Bar の様子 音<食べる•飲む•しゃべる |
昨25日から、予定通り「デヴィッド•クイン個展」を始めることが出来ました。夕方開始の「 Quinn's Bar 」も水町純さんのお知り合いを始め、私どもや当店のお客樣方30人程で大賑わいでした。遠くは宮崎や大分からお出掛け下さった当日のお客樣方にとって、今回の試み(平面の仕事に音を重ねる)が、いったいどうであったのか、一人一人の方に改めて伺ってみたい気がしています。画像から音は聞こえませんが、不思議な体験です。どうぞお出掛けの上、ご覧にまたお聴きになって下さい。詳しくは改めて御報告いたします。
2019年5月17日金曜日
あまねや工藝店40周年記念文集
「くらしにあかりをともすしごと」出版のご案内
「福岡市中央区今泉2丁目5番12号」の地番に建つ古い木造二階建ての一階部分十坪程を、一年近い時間を掛けて自ら改装し、何とか開店にこぎ着けたのが1979年7月1日でした。振り返って考えれば、家賃を払いながら、一年近くに渡って「日曜大工」をやっていた様なものですから、他から見れば、なんとも呑気で馬鹿げて見えたに違いありません。しかし、私自身は至極大真面目で、それまでの30年近い人生の中で具体的な形のあるものを一つも作れなかった、そんな思いに背中を押されて懸命だったのです。
その後、地上げによって「福岡市中央区平尾1丁目12番2号」の現在地に移転するまで同地で11年あまりを過ごし、その年の10月1日に戦後すぐに建てられた木造二階建一棟を改装した店舗で仕事を再開。それからの30年余を家族や友人、そして何より「お客様」という大勢の方々のおかげで、何とか無事に過ごす事が出来たのです。
その「あまねや工藝店」は2019年7月1日に、開店以来40年目を迎えます。これを機に2008年5月以来、私が書き継いで来たブログ「あまねや通信」と、2015年4月から今年3月までの丸4年に渡って、福岡書芸院発行の冊子「たんえん」に連載した「忘れられないもの」から、それぞれ20篇程の文章を選びそれを柱に一冊の文集に編む、そんな大変な作業を廻りの若い友人達が引き受けてくれる事になりました。B5判で100頁、200部の予定です。中味は申し上げた私の文章以外に、文章中で取り上げた様々な品々の写真、そして(うまく納まれば)書き込みのある年譜、そしてそれぞれ長いお付き合いの6人の方々の寄稿文で構成されるものになる筈です。
具体的なご予約(先行予約)の方法についても、お詫びと共に一言申し上げておかなければなりません。まず、冊子本体が一冊3500円、出版予定がこの秋ですから消費税を10%で計算して350円。それに、ゆうちょ銀行の専用口座への振り込みが、口座をお持ちの方であれば月に一件まで無料、その後の振込は120円。口座をお持ちでなければ振込に150円掛かります。そして文集が出来上がった後、「あまねや工藝店」か八女の「朝日屋酒店」まで受け取りにお出でになるのであれば(もちろん)送料は発生しません。ただ郵送ご希望の方は215円を足して頂いて、総額が4065円(3500円+350円+215円)になります。お申し込みはメールの専用アドレス amaneyabook◎ (◎は@)gmail.comか、電話であまねや工藝店(092-526-0662)までご連絡下さい。よろしくお願いします。
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