2015年4月11日土曜日

「暮らしの中の一枚の絵 展」が始まります

本日4月11日(土)から19日(日)まで「暮らしの中の一枚の絵展
ー柳沢画廊が選ぶ6人の描き手ー」と題して、埼玉 • 浦和の柳沢画廊とゆかりの深い作家6人、木村真由美、原陽子、林孝彦、廣澤仁、筆塚稔尚、渡辺伸、の作品7点ずつを柳沢敏明さんに選んで頂いて、皆様に見て頂く事になりました。これまで、個展の形で見て頂いたのは原陽子さんだけで、他の5人の方々の作品を身近で見せて頂くのは、私も初めてです。皆さんのプロフィールを拝見すると、30代後半から50代に掛けての方々で、偶然でしょうか、皆さん武蔵野美術大学の出身者です。

とは言っても、それぞれ画風が違う方々の作品を、広くない店内の2階に、どう配するか、それが難しい問題でした。ひとまず正面の壁面は女性作家お二人の作品6点づつ、道に面した窓側の小壁には、小さい作品ながら強い調子の渡辺伸さんの油彩作品を、同じ窓辺の台上には筆塚稔尚さんの作品4点、大き目の作品2点を2階に上ってすぐの袖壁に、廣澤仁さんのシルクスクリーンに見えない大小の作品を床上に拡げた大きな板の上に、林孝彦さんの作品は1階から2階に上ってくる大きな吹き抜けの黒い板壁に7点の作品すべてを掛けて見て、その壁との相性の良さにびっくりしました。どうぞご覧下さい。

正面向かって左側6点が原作品
4点の木村作品、椅子の上は廣澤作品
渡辺作品2点
大き目の筆塚作品2点
廣澤作品6点
林作品3点

2015年3月21日土曜日

ラオスH.P.E.の仕事展が始まりました

20日、「ラオスH.P.E.の仕事展」が無事に始まりました。案内状でご紹介した“木綿絹二重織大判布”を始めとして、初めて拝見する仕事が数多くあります。例えば「糞掃布」の一連の仕事を見ていると、使い古しの布を洗い解き構成された襤褸布が、自意識を頼みとした表現ばかりが目につく日本の工藝の領域の仕事に比べ、なんと美しく見える事でしょう。核心にあってその仕事を支えているもの、それは、布の上を通り過ぎた時間にも耐え得る質を持つ“糞掃布”の素材の力でしょう。今展の会期は22日•日曜日までの三日間のみです。22日には谷由起子さんも在廊予定です。どうぞお出掛け下さい。

のぞきの小壁に豆敷き
糞掃布のショール
ボケの花
二階正面
窓際にレンテン族の仕事
糞掃布の布団
糞掃衣の小布団
初めて見たエプロン

2015年3月18日水曜日

ラオスH.P.E.の仕事展が始まります

明後日20日(金曜日)から「ラオスH.P.E.の仕事展」が始まります。それに先立ち明日19日の午後7時頃から、内覧会を兼ねたオープニングパーティーを行います。平日でもありご参加頂きにくいと思いますが、皆様どうぞお出掛け下さい。なお、パーティーは一品持ち寄りです、どうぞよろしくお願いします。他の商品紹介は後ほど。

壁に絹のワンピースやベスト
糞掃布のクッション
糞掃布のショール
糞掃布の大物•布団(全体は写りません)
二重織の布巾も13種類
レンテン族の藍木綿を使った
(コートの様に見える)ロングシャツ
コチニールを使った赤い絹のチャイナシャツ
チャイナシャツ勢揃い
絹のショール
大き目のレンテン風呂敷
レンテン財布とブックカバーほか色々あり

2015年2月20日金曜日

「せんきた工藝店」開店まで

せんきた工藝店の入る公営住宅の模型、店は一番左の開口部
実際の公営住宅、左端の白いテント部分が店舗
店の入口、向かって右
2月18日(水曜日)に、京都市の北•千本北大路に3坪弱の小さな店、せんきた工藝店が開店しました。昨秋、旧知のK君から相談を持ちかけられて以来、約3ヶ月。経営の形や規模が二転三転したものの、なんとか無事に滑り出しました。17日の朝、現地に向かうバスの車窓から見る風景は、私には初めての京都で珍しく、名前だけは知っていた“龍谷大学”や父祖の地である“西陣”も、初めて目にしました。さて、40分程掛かって千本北大路に到着。昼食後、早速私担当の“もの並べ”を始めました。開梱してある小鹿田の品々を見ると、荷造りの時は充分である様に見えた量も、なんだかずいぶん少なく見えます。奥に向かって右側に作り付けられた足場板の棚と、設計作業用机を兼ねた展示台三つを店内に配し、あれこれ試行錯誤しながら、ものを並べて行きます。正面の小さな壁に掛けた、二種のインドの布と、その前に置いた机に掛けたラオス•レンテン族の風呂敷が効果的で、小さいなりの納まりを、なんとか作る事が出来ました。
店の右側、扉に張る案内状
右側の展示用棚と正面の壁
レンテン風呂敷の上の土瓶と筒湯呑
展示棚
初日の夜の店内、左端にモクレンが見える
翌日、開店時間前にもかかわらず、店には尼崎市から来て下さったH夫妻が待っていて下さいました。その後、H夫妻の御友達で大阪から来て下さったHiさん、福井県•鯖江から来てくれた塗師の中野さん夫婦や信楽から来た焼物の山田夫妻、宇治市から見えた古いお客様であるGさん等々、平日にも関わらず十人程の方々があちこちから駆けつけて下さいました。閉店後、店内でささやかな記念のパーティーを開催。K君夫妻を始め、社寺仏閣内に漆を塗る仕事のHaさん、現代美術家である夫人、さらに通り掛かりで近くにお住まいの方(後にHa夫人の知人である事が判明)総勢6人でしたが、あれこれ話に花が咲き、
11時頃まで楽しく過ごしました。その後K君の自宅に場所を移し、そこからの参加で、当店の古いお客様でK君夫妻の知り合いでもあるSさんを交え、午前2時頃まで様々な話で盛り上がり、ワイン4本日本酒2本を空にして、初日の夜は楽しく過ぎて行ったのでした。

店内のものを熱心に見るH夫妻
皆の集合写真
山田さん夫婦
Gさんと
オープニングパーティー
K君自宅の夜のテーブル

2015年2月13日金曜日

せんきた工藝店の出発

せんきた工藝店 開店案内状
小鹿田窯展案内状
京都市の北•千本北大路で、当店の姉妹店「せんきた工藝店」が2月
18日から営業を始める事になりました。昨秋、京都で建築設計の仕事を生業にしている旧知のK君から相談があり、もの集めや企画面など、私の出来る範囲で協力する事になったのです。すでにホームページ(http://senkitakougeiten.com)を立ちあげ、情報の発信も始めました。開店記念の催事として、「小鹿田窯展」を3月8日まで開催。私も17日に「もの並べ」に出掛け、初日の18日は一日、店に居て関西方面のお客樣方のお相手をいたします。当日の夕方から、ささやかなオープニングパーティーも企画されている様です。平日で参加して頂きにくいとは思いますが、どうぞ皆様お出掛け下さい。

2014年12月31日水曜日

あった事会った人 10

今年最後の“あった事会った人”です。昨年の今頃は、病院のベッドの上だった事を思うと、時のとどめ難さと同時に時が経つ事の有り難さもしみじみと感じています。11月4日、京都で建築事務所を夫婦でやっているK夫妻が当店を訪ねてくれ、ちょうど来合わせた旧友の、これまたK夫妻と我々夫婦6人で、10月末にお訪ねしたばかりの和食の店「穴井」に行きました。居合わせた先客のお二人(名前は失念)ともども、多いに飲みかつ食べて、写真の様な具合になりました。


翌5日は、高校時代からの親友Sが「遅ればせの退院祝いをやってやる」と云うので、午後3時頃から臨時休業の張り紙をして店を閉め、唐津の先の「イロハ島温泉」へ。私は初めてでしたが、三陸のリアス式海岸を思わせる入り組んだ入り江の其処此処に小さな島が点在する美しい風景を湯船の中から眺めるのは、贅沢の極みです。その後、糸島の「さるひょう家」で海のものを中心にした美味しい夕食を頂いて、彼に自宅まで送り届けてもらいました。有り難い事でした。

会場で山本教行さんと
パーティーの会場で
元民藝館職員でお世話になった三宅さんと

11月の印象深い出来事と云えば、11日に倉敷民藝館で行われた「第11回倉敷民藝館賞授賞式」および、その後の記念パーティーに夫婦二人で出席した事でしょうか。退院後初めての遠出であり、また民藝関係の旧知の人々に御挨拶も出来て楽しい時間が過ごせました。

松形恭知さんと

11月は既にご紹介の通り22日から30日まで「第1回松形恭知作陶展」を行いました。350点以上の松形作品を、一時に見せて頂くのは私にも初めての経験でした。

自宅側バス停前のヒマラヤ杉とイチョウ

12月になってすぐに出掛けた大阪•京都でもたくさんの人に会いました。「エドワードヒューズ回顧展」の会場で会った西川孝次さんと京都の建築家夫婦Kさん達とで、前から行ってみたかった大阪•中之島のリーガロイヤルホテル内の“リーチバー”に行きました。印象深かったのは、そこで使われている松本民藝家具が50年と云う時間の経過の中で好ましく変化していた事で、新しい時の固く黒っぽい印象だけしか知らなかった私にとって、目から鱗の、経験でした。

バーナード•リーチの作品
吹きガラスの窓の前で西川さんと

12月は今年最後の締めくくりの会「工芸の愉しみ師走展」を行いましたので、慌ただしく忙しい毎日でした。そんな中、頂戴したクリスマスケーキに加え、娘のいつき、孫娘の沙夜、実輪の誕生祝いのイチゴケーキも例年通り作り、これもまた例年通り私どものお腹に無事に納まりました。今年もこの一年お世話になりました。それでは、皆様どうぞ良い年をお迎え下さい。

シュークリームで出来たデコレーションケーキ
自作の誕生祝いのイチゴケーキ