本日、「第2回 デヴィッド・クイン個展」は初日を迎えます。案内状には土・日の閉店時間を17時とお知らせしていましたが、本日23日は19時までといたします。今日も厳しい暑さが予想されますが、どうぞ気を付けてお出かけ下さい。
本日、「第2回 デヴィッド・クイン個展」は初日を迎えます。案内状には土・日の閉店時間を17時とお知らせしていましたが、本日23日は19時までといたします。今日も厳しい暑さが予想されますが、どうぞ気を付けてお出かけ下さい。
最初に版画を買ったのは、”あまねや工藝店”創業の年の1979年秋頃です。今泉時代の当店の御近所だった”珈琲美美”を会場に、店主の森光宗男君(故人)の高校時代の恩師 柿原聡氏(故人)の「木版画展」で、「母と子(聖母子像)」、「天使」、「ピエロ」の三点を買いました。その後、西通りにあった”福田画廊 西通り店 ”で木村茂のエッチング「ざくろ」を買って、工藝の世界以外の平面の仕事(美術)をこれまでより注意して見る様になりました。
1990年代の半ば頃、福岡書芸院主幹 前崎鼎之さん(故人)とのご縁で、書芸院1階の”ギャラリー聚”(当時)を会場にして、それ迄にそうして買い集めた版画や絵画を並べて見て貰う、そんな催事開催を引き受けて頂いた事があります。その案内状の文面には(記憶によるもので、言葉は正確ではありませんが)、「工藝の世界の仕事(に取り組む”作り手”の仕事及び姿勢)が何とも”後ろ向き”に見えて仕方がない」とか「今展の平面の仕事の中に、自分の中の”或る切実なもの”に響きあう”何か”を聴く思いがして」等と生意気な事を書いています。
その後、’98年に同じ会場でアイルランドの版画家ジョン・グラハムの最初の個展を成功裡に開催出来た辺りから、”いま共に生きている人間の表現”を、これは工藝の世界でこちらは美術の世界と云う様な、”自分と同時代の表現”を”或る領域”毎に区別し判断する、そんな見方の薄っぺらな意味の無さを感じて以降、一気に目の前の世界が大きく開け自らを縛(いましめ)ていたものが解けて楽に呼吸ができる、そんな気分を味わったのです。それが後に浦和・柳沢画廊の協力を仰いで、アイルランドを始め多くの美術家の作品をここ福岡で皆さん方に紹介する、”あまねや工藝店”の現在の活動に繋がっていく訳です。今回、そうして私の手元に集まって来た平面作品(絵画や版画など)二十点程を、”コーヒーカウンティ福岡店”に並べて見て頂く事になりました。どうぞお出掛け下さい。
本日8月3日を持ちまして、「あまねや工藝店45年展」が無事に終了しました。今日は、最終日の駆け込み来店、また遠く埼玉・熊本・長崎など遠方からのご来店、そして創業以来25年から45年程の間に渡って当店とご縁の出来た、云わば「あまねや同窓会」会員とでも云うべき方々で終日賑やかに過ぎました。会期中ご来店頂いた皆様、またどうしても都合がつかず今回は来て頂けなかった皆様、そんな皆様方お一人お一人のおかげでこの45年間、なんとか無事に私どもの小さな工藝店を楽しく維持、かつ継続して運営・活動する事が出来ました。改めて皆様方に深く御礼申し上げます。本当に有難うございました。これからもう暫くの間、どうぞよろしくお願い致します。