建築好きの方はすぐにおわかりでしょう。この店舗を設計したのは売れっ子建築家の隈研吾で、7月にオーストラリアに出掛けた時も、近所で設計事務所をやっているドムが雑誌で見て、「行ってみたい。」と言っていた件の建物なのです。自分自身の興味半分、もう半分はそのドムに写真を撮って送ってやろうと思い立っての事です。
それぞれ一杯づつコーヒーを頼み、入口に近い席へ。
太宰府、しかも天満宮参道と云う極めて特殊な場所を意識しての事でしょうか、日本の伝統的木造建築の骨組みを見る様な木製構造物が、入口の壁から奥の天井に掛けて取り付けてあります。この建物が、これまで50年以上ほとんど変わらず、少し退屈な、でもそれなりの情緒を保っていた、参道風景に‘風穴’を開けた構造物である事は間違いないところでしょう。京の町家等に見られる、間口に比べ奥が深い店内で使っている材料も、壁が木毛板風のパネルであったり、テーブルの材料が集成材風(何か名前がある筈ですが、知らず)だったりと、感覚的な違和感を覚えるものは使っていません。超保守的だと思っていた太宰府市の建築行政が、よく建築許可を出したものだと思いました。この先、この建物が参道風景にどう影響を与えて行くのか、興味を持って見守りたいと思います。
間口が三間半くらい |
一番奥に庭が |
壁の構造物 |
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