2008年7月1日火曜日

東京篇 続き その2





21日は、駒場の日本民芸館で開催中の
「浜田庄司 展」を見る。
3年ほど前から、小鹿田のS君と新作を
模索中の私にとって、大事な展覧会。
さすがに御大の事ゆえ、見る物の範囲が
広く、そのこなし方も一通りでない印象。

例えば、宋時代の磁器赤絵の名品がお手本
になった片口があるかと思えば、現代中国の
民窯の水差しが有るという具合。
でもそれが皆、浜田の仕事になっている処が
すごいところ。
「現代に生きる作家の真似でなく、古典を見よ!」
と言っていたとおり。御大自身、天才で努力の人。

小鹿田の様な、伝統ある民窯にとって「新作」とは
一体どんな仕事のことを言うのか。
並大抵でない。彼はまたこうも言っている。
私の様な立場の、商人には気をつける事。

民藝館の後、浦和の柳沢画廊へ。
今日は、「AIDA/IDIR 版の交流」の初日で
オープニングパーティの日。これが今回の
上京の目的の一つなのだ。4人の作家と、
30人程の人で大賑わい。
2次会ですら20人。隣り合わせに座った
同世代の彫刻家(名前は失念、ごめん)と
話がはずむ。彼は、来年開催予定の「柳沢画廊」
と「あまねや工藝店」の交流展メンバーの
一人らしい。その時を楽しみにして、駅で別れる。

柳沢さんの実家で泊めてもらい、翌日22日の
朝早く新幹線で、岡山へ。昼頃、岡山の
Oさんのギャラリーへ。お昼に天丼特上と
ビールを御馳走になり、今日の目的の岡山
県立美術館の「柚木沙弥郎展」へ。

エントランスの、近作「白地に黒」と
「赤地に黒」の型染めの大作の展示が印象的。
館内の展示も美しく整理されており、
良い展覧会だった。夜遅く自宅へ。



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