2009年12月16日水曜日
東京から東北へ その9
朝7時過ぎに無事大阪・梅田のバスターミナルに到着。福知山線に乗り換えて、丹波篠山で仕事をしているHさんにお会いする為「篠山口」へ。Hさんとは初対面です。9月に丹波のSさんから送って頂いた、
阪急・梅田での催事「国画会・西の会」に、一般の部で出品していたHさんの切手大の写真に映っていた掛け分け皿の仕事が気になり、便りを出したのが切っ掛けです。
車窓から見る紅葉、また篠山に近づくにつれて霧の風情が美しく、1時間半ほどの列車の旅は楽しいものになりました。篠山口で降りると、まだ青年の面影が残るHさんが改札口で待っていてくれました。軽四輪に同乗して、早速仕事場に向かいます。母屋に入ると、小さな子達3人が「お帰りー」と出迎えてくれました。八畳ほどの座敷に招じ入れられ、奥様お手製のぜんざいとお茶を、後に餡と生クリームを添えた(記憶が曖昧になっています)美味しいスコーンを御馳走になりました。部屋を見回すと物の好きな人らしく、ナマコ釉のたっぷり掛かった楢岡の大きな片口や、福島(?)の物と云う石の手焙りの他、外には東北の堤のものとおぼしき大瓶などが据えられてあります。
丹波のSさんの住居は向かい側の尾根筋にあり、庭に出てみるとそれが小さく見えています。私も以前、何度か迷いながら辿り着いた事を思い出しました。
さて、2012年秋に福岡での個展を約してお暇するつもりでいた処、Hさんが大阪日本民藝館まで2時間程の路を車で送って下さる事になり、思いがけなく特別企画展「民藝の巨匠たち 濱田 河井 芹沢」を見る事が出来ました。今度の長旅双六にふさわしい、素晴らしい「上がり」になりました。
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1 件のコメント:
立派な瓶ですね。
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