2022年5月28日土曜日

「芹沢銈介 うちわ絵展」のお知らせ

2019年9月から10月にかけて、八女と当店でご紹介した「芹沢銈介 うちわ絵展」を、本日から6月12日まで、唐津の基幸庵(https://kikouan.com/)で開催中です。唐津城に近い立地で、 美味しい和菓子や珈琲などを楽しめる喫茶スペースの奥に設けられた会場に額入りのものを始め、70点近くの「うちわ絵」を準備しました。どうぞご覧ください。


2022年5月19日木曜日

第7回「村松学 吹きガラス展」のお知らせ

暑かったり寒かったり、なかなか気候が定まりません。しかし、日中は30℃近くまで気温が上がる事もあって、さすがに(憂鬱な梅雨の季節の後の)夏の訪れも近い事が実感されるこの頃です。

4月の「natsumichi 展」の折に書いた(希望的観測の)プーチンの戦争も終わりが見えず、コロナ禍も一進一退です。そんな中、この2年の間6月初旬に実施して参りました、西川考次と村松学の「吹きガラス二人展」を、従来通り、交互の隔年開催に戻して行います。今回は村松学の仕事の紹介です。どうぞお出かけください。



2022年5月15日日曜日

「小野善平蒐集物語 展」無事終了


いつもながら、あっという間の9日間でした。本日、「小野善平蒐集物語展」は無事に最終日を迎える事が出来ました。「自分の喜び蒐めたものを次の世代に!」と云う小野さんの願いに応えるように、今展は20代から40代位の若い人達が多く来店、決して安くはない品々を買って下さいました。そんな人達との会話も、また楽しいものでした。小さな店をやっている、これが醍醐味です。御礼申しあげます。

2022年5月6日金曜日

「小野善平蒐集物語展」明日から

正面の油彩は里見勝蔵。下に並ぶのは、左右が江戸期の蓮弁。中央はソマリアの木の枕。さて、「小野善平蒐集物語展」の準備が整いました。明日7日から15日までの予定で開催される「小野善平蒐集物語 展」は、何とか出品物がすべて並びました。初日前日の今日まで、予定外の品物をお送り頂いたおかげで、会場が形になりました。普段、当店では見ることのないものがたくさん並んでいます。明日の19時から始まる、小野善平さんによる「私の蒐集物語」では、一体どんな話が聞けるのでしょうか。10人限定の「お話会」は、まだ若干空きがあります。宜しければ、ぜひご参加ください。小野さんの在廊は明日のみです。皆さんのお出掛けをお待ち申し上げます。

壁に掛かるのは出雲地方の筒描き藍染木綿布団地、その横は(不思議な組み合わせですが)ジョルジュ・ルオーの銅版画「ミセレーレ」の一枚。三名窯の指描き花入に入っている花はバイカウツギ。

左は芹沢銈介の代表作「いろは紋」の額入卓布。その横は芹沢の弟子の一人、長沼孝一の型染による「ユダ」。山本教行作の金彩瑠璃釉花入に入る花は黄ソケイ。


壁の左右にルオーの「ミセレーレ」。沖縄の紅型とクバ布が仲良く並ぶ。手前にはイランのオールドキリム。


窓の横に掛かる絵は、司馬遼太郎の「街道をゆく」の挿絵で有名な須田剋太画伯の絵。


窓際に並ぶ展示物の資料類たくさん。どうぞお出かけください。

2022年5月2日月曜日

「小野善平蒐集物語」その2

 

「小野善平蒐集物語」その2は案内状右側の3点、イスラエルのランプ二種、沖縄の紅型、G・ルオーの版画 ミセレーレについての小野さんの「想ひ」です。


          イスラエルのランプ

古代の人にとって「あかり」は、喜びだった事と想像します。一日の労働を終え、灯りの元に家族が夕餉に集う。それは、平和で幸せな時間だったに違いありません。灯心を安定させるため、ロクロでつくられた皿型土器をつまみ、油はオリーブや椰子の実を絞り出し注がれたのでしょう。ランプの形によって時代が判ります。右は紀元前3000年頃、左がビザンチン時代でしょうか。


            紅型
  
芹沢先生も沖縄の紅型から、「芹沢文様」が生まれました。この紅型は大正の頃と聞き及びます。松竹梅に鳥が飛んでいて、マコトお目出度い布ですね。パネルに仕立てました。


           ミセレーレ

ミセレーレはルオー芸術の一つの頂点であり、美術史に燦然と輝く金字塔だと思います。僕はルオー世代。民藝の世界からこの道に入り、たくさんの美しい世界をさまよい、今、ルオーとともに。ありがたく嬉しいことです。

* 今展出品の他の蒐集品についてのエピソードは、5月7日(土曜日)午後7時から開催の「私の蒐集物語」でご本人から直接お聞きください。ご参加をお待ち申し上げます。