2016年5月8日日曜日

四つのお知らせ


このゴールデンウィーク期間中、準備に忙殺されていた四つの催しのお知らせです。一番近いのは、当店二階を会場にして5月13日(金)から始まる「子どもの本や」販売会です。会期は15日まで。今年も沢山の面白い本を準備して、井上さんが店の二階で待っていて下さいます。どうぞ親子でお出掛け下さい。


また、販売会最終日の15日は当店二階を会場にして、グループ現代制作の「林 竹二  授業二部作」をご覧頂きます(午後1時開始1500円)。この映画は1977年、沖縄県那覇市にある久茂地小学校の三年生と五年生に対して林 竹二が行った二回の授業、三年生には「ビーバーの習性の観察」を通して、また五年生には1920年代にベンガル(いまのバングラデシュ)で発見された「カマラとアマラ」と言うオオカミに育てられた二人の少女の人間世界への復帰の記録を通して、「人間とは何か」を子供達に考えさせる授業の模様を映像化したものです。再視聴した今年、改めて良い映画だと思いました。
林竹二は、1970年頃、宮城教育大学の二代目の学長として同大学に赴任し、バリケード封鎖中の大学に一人で入って、二度にわたる学生の自主退去(全国で唯一)を実現させて、「機動隊」の学内導入を防いだ(友人に聞かされるまで私も知りませんでした)大学学長として、また後に諸処の学校に出掛けて行った数々の授業の実践や、筑摩書房から出版された著作集を通して広く知られている教育者です。


次に、17日(火)から天神のアクロス福岡二階会場で開催される「福岡書芸院」主催の書展「書 花 茶 手紙  ー あまねや工藝店と共に ー」のご紹介です。この会では、私が昨年四月から同院発行の冊子「たんえん」に連載している記事「わすれられないもの」所載の工藝品を会場に並べ見て頂くと共に、同所で行われる「茶会」で使用される道具類を当店が提供。また、書展開催を記念して制作された記念の冊子「日常」(主宰の前崎鼎之氏と私の共著)も会場と当店とで販売(500円)されます。私の担当部分は、主にこの「わすれられないもの」を少し短くつづめて書き直したもの。月末の「たんえん」の締切に加えて、この冊子の「書き直し作業」に手を取られ、三月頃から始めて今日も未だ最終作業の大詰めです。(5月8日午後3時、無事校了)


最後は、21日から当店二階を会場にして行われる催事「版のもの型のもの展」のご案内です。現在、京都の「せんきた工藝店」で行われている「版と型の仕事展」に、ものを少し足して行われる催事です。「泰山金剛経」石拓から、芹沢銈介や柚木沙弥郎また大澤美樹子、名取敏雄などの諸作家の型染め作品などを皆様方に見て頂く会です。他に、李朝の木の菓子型やインドの更紗の木型なども準備しています。さらに、店の一階では4月下旬に出掛けた10日間程の旅で、手元に集まったものも用意して皆様にご覧に入れます。これらのものは順次、ブログで皆様方にご紹介するつもりです。

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