2013年3月23日土曜日

第2回中野知昭個展のお知らせ その3

今回のお知らせは中野さんの作品紹介もさることながら、今を生きている私達の時代の食卓上で漆器を使い続けてもらう為に、作り手としての中野さんが、どんな工夫をして作品作りをしているのか、そのあたりをお知らせします。

画像を大きくして頂かないと見えにくいかもしれません。
中に細かい筋が見えます。塗り立ての仕上げに比べると、
使用の際の傷が目立ちにくい工夫です。

今回の新作の一つ。長手一段重のふたの表面です。
下地の麻の布目が御覧になれると思います。
珈琲盆、隅丸角盆の表にも同様に麻布が張り込んで
あります。一段重の蓋と同様、補強を兼ねて、
しかも傷があまり気にならない仕上げの工夫です。
溜め塗深鉢
めはじき木皿中心部の仕上げが御覧になれるでしょうか?
木地溜筋入り皿。中に施された細かい筋は、使う際に出来る
細かい傷を目立たせない為の工夫です。以上お話しして来た事は、
私達使い手側が漆器を使う際あまり神経質にならずに使えるように
との作り手側からの提案です。勿論、これらの工夫は中野さん
だけのものではない事をお断りしておきます。



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