2010年2月8日月曜日

百子の花日記 36




2月1日 一月の花入れでお世話になったE・Mさんが、「初あらしの二度咲きがあったので」と薮椿と一緒に店まで届けて下さいました。まわりに少しお裾分けをし一日養生をして、楽しみながら入れました。以前、自宅の下隣にK・Mさんが住んでいらした頃の事です。彼女のお父様は、花好き、特に椿がお好きな方でした。庭に、50本以上はあったと思います。種類もいろいろ有り、毎年冬から春にかけて頂きました。花のない季節でもあり、助かっておりました。そのお父様が亡くなってK・Mさんも引っ越しをされ、椿屋敷は人手に渡って椿は一本も残りませんでした。植えられてあった椿や山茶花を頂戴し、自宅の庭に移植したのですが土地が合わないのか、なかなか花がつかないのです。今年は肥料を入れてみようと思っています。
30年位前の事ですが、K・Mさんのお父様に初めて見せて頂いた花は、裏山で採ったと云う翁草でした。松の下、松のグリーンと翁草の銀白色の毛をかぶった、内側は赤ビロードの花びらと黄色の花粉。何とも愛らしくきれいな花を、今でも鮮やかに思い出す事が出来ます。この花は移植を嫌うので、いつの間にか絶えてしまった様です。なかなかお目に掛かれない翁草が、一昔前は標高450mの裏山にあったなんて考えられますか?

2月3日 節分・豆まきの日 雪の重みで折れてしまった八重の水仙(50本以上はあるかな?)を、花だけ入れてみました。店の中は、水仙の香りでいっぱいになりました。“鬼は外!福は内!” Yoshiは撒きましたよ。特に、“鬼は外!”の時は百に向けてね。

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