今日はみなさんへの嬉しいお知らせが二つ。一つは、昨年12月に一旦閉館を発表した「岩立フォークテキスタイルミュージアム」が今年の10月14日(金)から翌’23年1月27日(金)までの期間「対話する布 ー Cloth that talks 」出版記念展を開催するとのお知らせです。この「対話する布」は、同ミュージアムが活動を始めた2009年から閉館を決めた2021年12月までの37回にわたる活動記録を、それぞれの展観のチラシに添えられた写真と館長岩立広子氏の、現地に足を運んだ同氏の見聞に基づく知見と、集められた「布」に対する愛情と該博な知識によって綴られた文章で構成された90ページほどの冊子です。私家版として作られましたが、好評な為、このほど増刷と一般販売も行われることになったものです。ただ、この展覧会は一週間のうち金曜日のみの開催で、それも午前は10時から12時までと午後は13時から15時まで、それぞれ10人限定で行われる<完全予約制>です。予約は以下の同館ホームページから。 www.iwatate-hiroko.com
2022年10月18日火曜日
二つのお知らせ
2022年10月11日火曜日
古釜の蓋を焼物で作る
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今年の夏、仏壇のある我家の座敷の大掃除をした折の事、「段ボール箱」に収まったままの状態で古茶釜が出て来ました。これは15年近く前に、当時よく通っていた西公園のAという古道具屋で分けてもらったものです。手元に来たばかりの時は、ひと月に一度はお茶の稽古をしていた事もあって何とか使ってやろうと思い、釜口に合う寸法の唐金の蓋を探したり、道具屋の知人に頼んで市(いち)で探してもらったりしたのですが、ぴったりの寸法の物は市にも出て来ないとの事で、なかば諦めてそのままにしていたのです。今回、改めてweb上で探して見たりもしましたが、寸法はともかく、形がひどいものが多いのです。画像でもお分かりの様に、何のケレン味もなく、ただ茶釜の形をした素直な形の美しいものです。(知人の鋳物師 樋口陽介さんによると風炉用の釜だ、と言う事です)鐶付(と言うらしい)の部分の磨耗具合や釜肌を見るに、おそらく三百年以上は使われて来て、釜の底の部分は何度か鋳直されているらしく見え、底と古釜本体の鉄肌の具合が明らかに大きく違います。
そこで、以前にも考えていた事ですが、焼物でこの古釜の蓋を作ってみようと思い立ちました。試しに、手元にある佐賀・白石焼の大きめの薬土瓶の蓋を載せて見た処、あつらえた様に寸法も収まりもぴったりです。誰に頼むか考えた末、仕事上でここ十年くらいのお付き合いがある宮崎・三名窯の松形恭知さんに声を掛けました。11月の大阪・梅田阪急での個展を控えてお忙しい時期でしたが、(予想通り?)嫌な顔もせず個展用の作品と一緒に作って下さいました。それが今回ご紹介する八種の陶製の蓋です。お茶の席で「陶製の蓋」などは見た事がありませんから、正式な席では使われる事がないものでしょう。しかし、この八種の色味の違う蓋と古釜の相性の良い事、驚くばかりです。「良いもんだね、川口君!」外村先生にお目に掛けたら、きっとこう仰有るに違いないと、私は秘かに思っています。
2022年10月3日月曜日
「くらしにあかりをともすしごと」
販売終了のお知らせ
2020年12月20日に500冊が手元に届き、それから1年と10ヶ月あまり。あまねや工藝店創業40周年記念文集「くらしにあかりをともすしごと」が予定数をすべて売り切り、ここに販売を終了した事をお知らせいたします。出版からこの2年余り、直接お問い合わせ頂いたり、ご来店中に記念文集の話になり、実物をご覧になり買って下さる方など様々でしたが、その度毎に、著者としての喜びと幸せを感じる日々でした。先行予約で事前にお振込下さった200人の方々、そして、5冊・10冊(中には50冊と云う方も)と定価でお買い上げ頂き、まわりの方々にお勧め頂いた皆様方のおかげです。 改めて御礼を申し上げます。ありがとうございました。
2022年9月16日金曜日
2022年8月12日金曜日
2022年7月13日水曜日
珈琲店で彫刻と版画を見る
11日月曜日、5日の「展示作業」以来約1週間ぶりに、「熊井展」開催中のコーヒーカウンティ久留米本店を訪ねました。古材で作られた扉や、南面する窓一面に作りつけられた印象的な棚に珈琲色の土壁。おおよそ店の半分は、珈琲豆の焙煎に使う巨大な焙煎機や水廻り等の作業スペースに当てられている空間に、彫刻作品や平面作品をどの様に配置するか、難しい課題でした。画廊や美術館は、白い壁に明るい光で満たされた空間に作品を並べ、表現の細部まで明らかにする様に意図された空間です。会場のコーヒーカウンティは、落ち着いて珈琲を飲みお喋りを楽しむ商業空間であって、物を見る事に限って言えば、当然照度は足りない筈です。
ただ、私たちの普段の暮らしを考えてみると、いつもいつも明々とした光に満たされた空間にいる訳ではなく、時に少し暗めの空間に身を置いて気を静めたくなります。その尺度で、この「熊井展」開催中のコーヒーカウンティの店内空間に身を置いてみると、これらの彫刻や平面作品が、具体的にどの様な見え方で私たちの日常の生活空間に納まってくれるか、を想像する事はさほど難しくないと思います。
天井から下がる大小様々なアルミ丸棒による立体作品、珈琲色の土壁に架けられた20点以上の平面作品、店のたたきに置かれた少し大きめのブロンズや石彫作品など、私たちの日常の暮らしとあまり縁がないと思われていた美術作品と呼ばれるものが、身近にあって、違和感なく楽しく同居出来るものである事を皆さん方に実感して頂ければ、今回の会場の「もの並べ」、まずは成功です。




















