昨2016年秋、八女催事の前後に「追焙煎のすすめ」(2016年9月20日)と「追焙煎の楽しみ」(同年9月27日)の二本の記事を書きました。いま拡がる普通の人による珈琲の生豆から始める焙煎ブームの中で、素人による素人の為の楽しみとして、簡単な道具と少しの手間で(私の考える)美味しい珈琲を、沢山の人が楽しめる切っ掛けになれば良いと考えての事でした。先の記事を書いてほぼ一年後の今日、追焙煎珈琲のその後のあれこれを皆さんに御報告すべく、この記事を書く気になりました。
さて、私は現在平均してひと月に1Kgの珈琲豆を追焙煎して、珈琲を楽しんでいます。追焙煎を始めた2016年1月から数えると、これまでに約20Kgの珈琲豆を追焙煎で焼いた事になります。仕事で出掛ける時の土産として持参する機会も増えました。店に来て下さるお客様や友人達にも機会を作って、飲んで貰う様にしています。ただ、自分で始めた事とは言いながら、珈琲そのものについて言えば、同じ豆でも点て方で違い、焙煎の具合で違い、また点てる人によっても違う、そんな条件次第で大きく変わる珈琲の世界の中で、自分の焼いた豆が本当に美味しいものなのかどうかの確信は持てずにいました。
新しく加わった道具、宮城県産の竹笊 |
手付きの行平鍋と土鍋用木蓋 木蓋は周囲が炭化して酷い事に |
そんな中、今年の八月に岡山で珈琲屋を営むFさんが店を訪ねて下さり、恐る恐る出した私の追焙煎珈琲を「まずまず(の出来)」と云って飲んで下さったのです。このFさんは、私の友人だった故 森光宗男の押し掛け弟子(御本人談)で、珈琲屋としてすでに14年の実績の持ち主ですから、そう言われた時、とても嬉しかったのです。そしてその時、Fさんから追焙煎をやる際の一つのヒントを貰い、現在はそれを色々条件を変えながら、試している処です。それを足す事で、確実に美味しくなっていると確信が持てたら、また皆さんに御報告します。
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