2016年9月20日火曜日

追焙煎(ついばいせん)珈琲のすすめ

追焙煎を施した珈琲豆
「追焙煎(ついばいせん)」とは私の造語です。あちこちで売っている浅目の焙煎の珈琲を、自分の好きな程度まで火で焙り(焙煎)、中深から深めを目安に仕上げます。こうして、手を加える事が果たしてどうなのか、それは私には判りません。市販の珈琲豆は、曲がりなりにも焙煎のプロが判断して、仕上げたものでしょうから、それに素人が手を加えるのはけしからん、という方もあるでしょう。
しかし、大仰な焙煎機を使う訳でもなく、簡単に出来て美味しく、(私は)楽しめるので、皆さんに紹介してみようと思い立った次第です。
八女の無農薬の茎茶「白折」を使って、自前の「焙じ茶」は30年以上作って(焙煎して)いて、皆に喜ばれています。それが一つの下地になって、今回の「追焙煎珈琲」につながったのかも知れません。

焙煎用の片手鍋、中がすっかり珈琲色に
木蓋は土鍋用の大き目です
画像では判りにくいですが、焙煎前
焙煎後すぐ、煙が出ています
使う道具は、手近にある片手鍋(私は片手の行平鍋)と、それより少し大き目の木蓋、そして細かい穴が開いた金笊、この三つです。
1、鍋に100g位の珈琲豆を入れ、木蓋をして強めの中火くらいの火にかけます。ただ、ご注意頂きたいのは、鍋を少し火から浮かした状態を保ちながら、揺すり返さなければいけません。2、木蓋をしたまま、中の豆を揺すっては返す、の動作を繰り返して約10分。3、鍋から煙が出始め、香りが立って来たら(追記 ’22年1月6日 この時点で少し火を弱め、鍋を傾けて焙煎の火が鍋に強く当たりすぎない様に調整します)ゴールが間近です。4、パチパチと音が出始めて(追記 ’22年1月6日 2017年11月「珈琲 美美」で来福中の大坊珈琲店の大坊さんに、追焙煎についての感想を求めた処、豆の爆ぜる音がしない様に焙煎の火の調整をする事、また焙煎終了の目安は豆の色味で判断する、とのアドヴァイスをもらいました。しかし、どうしても少しは音がするので、出来上がった珈琲豆の味と相談しながら)しばらくしたら(ここは自分の好みで、とは言っても、焙煎が深過ぎると珈琲の味が奥行きのないマットなものになってしまいます)、蓋を取り金笊にあけて団扇で煙と熱を飛ばします。5、豆が冷えてから、保存用の容器に移します。私は1回に200g 程を追焙煎します。毎朝食後、細君と1杯づつコーヒーを飲み、1週間でその200gの豆をほぼ使い切ります。昨日も八女の催事用に、多めに追焙煎しました。人が多くなければ、皆さんにも召し上がって頂くつもりです。(追記 ’22年1月6日 この記事をお読みになる方が、意外に多いので「追記」の形で、その後の私の工夫を書き足しました。皆さんのお役に立てば何よりです。)

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