2011年5月31日火曜日

百子の花日記 100


花日記が100回になりました。感慨深いです。花を通して、沢山の方と知り合いになりました。特に、花を育てること、花壇を作る庭仕事のあれこれをオーストラリア人のベーカー神父様から。珍しい花を頂戴し、挿し穂で増やす事を教えて下さった野間ふきさん。花を生けることを見せて下さった佐々木志年さん。花に関わる仕事をする様になってからの三人の方との出会いは、私にとって意味の有る大切な事でしたし、出会いがなかったらこの花日記も書いてはいなかったろうと思います。書く事を奨めてくれたいつきさん、ありがとう。
この記念に合わせた様に、野間さんの沢アジサイが一輪咲きました。

“薮花流”花教室のこと


店のお客さんであるYさんに、乞われて始めた細君の花教室(さしずめ、“薮花流”とでもしておきましょうか)。Yさんの友人2人が加わり、現在生徒は3人です。今の処は、不定期で開かれています。自宅の薮庭の花を教材として使い、自分が入れてみたい容器(今回は、塩壷やホーローのピッチャーでした)や、店の商品の花器を使って、めいめいの花を生け込んでいきます。今月は「子どもの本や」販売会初日の27日に、店の1階で「花教室」が行われました。山法師やアマチャ・ソケイ等、季節の花を使い、約2時間。皆さん楽しそうでした。

2011年5月27日金曜日

子どもの本や販売会始まる






5月27日。雨模様の本日、3回目になる「子どもの本や」の販売会が始まりました。前日の木曜夜、14箱分の本を搬入。2時間ほど掛けて並べました。いつもの様に、絵本はなるべく表紙が見える様に、また来て下さるお客様の、邪魔にもならぬ様並べるとなると、なかなか難しいのです。会期は、日曜日・29日迄です。お出掛け下さい。

イタリア風(?)個展の楽しみ方


熊井展の期間中、熊井さんが当店に居て下さったのは5日間、会期のほぼ半分です。その間、Iさんに後押しされたオープニングパーティーから始まり、最終日のさよならパーティーまで、随分たくさん御酒を飲みました。初めての事です。須賀敦子が、その著「トリエステの坂道」の中で、「山の民の」と云うイタリアの蒸留酒グラッパに加え、日本酒、白ワイン、赤ワイン、芋焼酎等々です。日本に帰ってしばらくは、昼間ワインを飲まない事に馴染めなかったと仰る熊井さん。今回、ことお酒に関しては、「イタリア風」の個展の楽しみ方が出来た有意義な個展でしたね、熊井さん!

2011年5月24日火曜日

百子の花日記 99





熊井さんの会で花を入れました。階段を昇って行って見渡すと、私の花の入る余地がありません。並べられた作品に圧倒されたのです。
ようやく一カ所だけ、入るスペースを見つけました。花入れに助けられ、上手く入りました。前日夜に入れた花を、そのまま置きました。

山本教行作 白釉面取花入 立浪草、ヤマアゼスゲ
             オーストラリアクレマチス南十字星
             草いちご
 

2011年5月21日土曜日

うどパーティー



5月20日。夕方、友人のK君から電話がありました。秋田出身のSさんから貰った「うど」で、例年通り自宅で「うどパーティー」をやるからと、お誘いの電話です。特別の予定もなかったので、喜んで細君と出掛ける事にしました。ただ、辛いのは皆が楽しそうに飲んでいるのを横目でにらみながら、「水」でうどの酢みそ和えや天婦羅、そしてきんぴら等を流し込まなければいけない事です。急なお誘いの事とて土産もなく、細君が自宅の薮庭から持って来た花を3カ所に入れました。
写真のうどの天婦羅は去年のものです。大皿は岩井窯の山本教行作。美しい瑠璃釉の大皿です。

2011年5月16日月曜日

嬉しかった事



昨5月15日。37、8年来の知人Sさんの夫人・圭子さんと御友人のHさんが東京から、地元・けやき通りの珈琲屋(と書くと、怒られそうだけれど)の友人M君と夕方6時過ぎに、連れ立って来店。
折しも、「熊井展」二日目のお話し会後の盛況で店内はざわめき、人が沢山の時でしたが、心を鬼にして居合わせた皆さんに(熊井さん、K君ごめんなさい!)7時閉店を申し渡しました。
というのも、7時30分に近所の「洋食屋 S」に食事の予約を入れていたからなのです。実は、圭子さんのご亭主のSさん(というより、一般的には見田盛夫のペンネームで有名な料理の評論家。’82年「銀花」紙上に、今泉時代の「あまねや工藝店」とM君の店「珈琲 美々」を紹介してもらった事があります)が昨年2月に亡くなり、大分県に有るS家の菩提寺に分骨の為、九州入りしたついでに古い知人の私とM君の処を訪ねて下さった訳です。ところで、「S」には私と一緒に行く人達が、とりわけ味にうるさく(圭子さんとご一緒のHさんは料理関係業界紙の編集長、M君も味にうるさい)舌の肥えた人達だとは一言も言いませんでした。S君を変に緊張させてもまずいし、いつもの仕事振りを見てもらい、味わってもらうのが彼の為にもなると考えたのです。

さて、日曜の夜とあって店内は満席でした。あらかじめ頼んでいた「夜のコース料理」に合わせて、ワインを選びたいと云うHさんの申し出で、まずコース料理のメインディシュがどんなものであるか、なおかつそれをどのように調理してあるのかを、手伝いの女性に尋ねます。当然、彼女には答えられませんから、S君が出て来て子羊のローストに粒マスタードのソースを合わせた一皿である旨、Hさんにお知らせしていました。メニューと一緒に渡されるワインリストを見ると、見田盛夫が好きであったとHさんのおっしゃるフランス産の赤ワイン(名は失念)があります。圭子さんもM君もあまり飲めないと云うので、私がお相伴する事に決めて、そのワインを注文しました。

まずは、Sさんの思い出に皆で乾杯しました。そして、前菜の皿からスタートです。Hさん曰く、五、六種の前菜のどれもが味のメリハリが利いて美味しいとの事。とりわけ、中に添えてあった空豆の触感がお気に召したらしく、手伝いの女性を介して「その触感」の事を尋ねておいででした。驚いたのは、Hさんの感じたその触感が、実はS君が意図したものであった事です。S君にしてみれば、自分の意図したまさにその事が、他人の口を通してほぼその通りに高評価された訳ですから、嬉しかったに違いありません。その後、サラダに使っているオリーブオイルが上等である事、またスープ(新タマネギと長ネギの青味部分を使ったポタージュにまと鯛のポワレが置かれてある)に浮かせてあるバターが美味しいからと、パンの付け合わせにわざわざバター(無塩バター)を注文したり、そのバターに塩がふられて出て来るとがっかりしたりと、皿ごとに必ず彼女自身のコメントと「おいしい!」の台詞が入ります。その度毎に、私はHさんに御礼を申しました。
友人であるS君の仕事を褒めてもらって、真実嬉しかったのです。
後で、私がSの「影のオーナー」だと思った(当然冗談ですけれどね)と言って、私を嬉しがらせたりもして下さいました。
楽しく素敵な夜でした。Hさん、そして圭子さん。お訪ねいただき有難うございました。ちなみに、当夜のHさんの買物。一枚目の写真の中央より少し上の朱色の彫刻。Hさん曰く「牛のレバー」だそうです。

追記 一通りコースが終わった後のお喋りの中で、Sのメニューにクスクス(中近東あたりで食される、粟粒状の蒸したパスタに子羊や野菜を一緒に煮込んだ香辛料入りのスープを掛け回して食する料理)があると聞いたHさん。是非それを食べてみたいとおっしゃり、追加で注文しました。私達にも少し分けて下さいましたが、大半は彼女のお腹におさまりました。その後、クスクスのスープの味の話になって、私にはわからない野菜の名前が出て来て(確かセロリアーク)、それを足すかセロリの元の方を刻んで入れるだけでも、味が違って来るのだそうです。今度Sに行ったら、私もクスクスを食べてみるつもりです。