2024年12月30日月曜日

誕生日のケーキ

 

12月25日から年をまたいで1月2日迄の一週間程の間に、娘と孫娘二人の誕生日が続きます。そこで、パソコンが手元にやって来て以来十数年、ほぼ毎年、三人の誕生日ケーキを拵えて写真に撮り、「あまねや通信」に投稿するのが習慣になりました。とは言っても、これが彼女達のお腹に収まった事は一度もなく、すべて私たちのお腹に収まるのですが、何時か来日の折に食べさせてやりたいと思っているのです。今年は催事が29日まで続いたので、材料を用意して約一週間。ギリギリのタイミングで、どうにか形になりました。(なんの工夫もない平凡なものですが)みんな、お誕生日おめでとう!!!

2024年12月23日月曜日

「歳迎えの会2024」出品の品々から4

「歳迎えの会2024」出品の品々から、4回目はアフリカ・インドの布類と同じくアフリカの足輪貨幣や打楽器などの鉄の仕事に加えて、メキシコの大きな手付きの竹籠です




「歳迎えの会2024」始まりました

恒例の「歳迎えの会2024」あたふたとではありましたが、なんとか初日の幕を開けました。今回、久しぶりにお訪ねした処で出会ったアフリカの布類が特に充実しています。他は、「あまねや通信」の今展の出品の品々紹介で、私のコメントも含め少し詳しく紹介、ないし紹介予定です。そちらをご覧下さい。


「歳迎えの会2024」出品の品々から3

 

本日21日、無事に初日の幕が開きました。今日紹介するのは蓋物二種です。最初はインドの木製の蓋物です。ろくろで挽いた木地に色を付けたり、模様を描いたりしたもので大きさは三種類あります。印象的なのは、一番大きな蓋物に付けられた模様で、緑の線で描いた模様のまわりに細かい点描を施し、蓋と本体に彩りを与えている事で、さしずめ日本でこれをやると窮屈なものになりがちな処、そうならずに納まっているのは、これが造られたインドの伝統・文化に備わる潜在的な力かも知れません。


次にご紹介するのは、ベトナムで造られた磁器の蓋ものです。面に呉須で単純な模様が描かれています。いかにものんびりした絵付けの品で、我が家でも10年以上前に求めて以来、愛用の日常什器です。今回の採集旅行で、デッドストックの品を見つけて喜び求めました。

2024年12月17日火曜日

「歳迎えの会2024」出品の品々から2


昨日に引き続き「歳迎えの会」出品の品々から、本日は木工品の紹介です。まずは、ルーマニアの三本脚のスツールです。以前作られていた同種のスツールは座板が平たいもので、座を貫いて付けられていた脚の楔等の加工技術に問題があり、ぐらつきが気になっていたのです。2年程前から座板が半円の形状に変更され、椅子全体の造形的なバランスも何処か生き物を見るような趣もあって、ぐらつきの問題も解消しました。右横の座面が大きなスツールは、エチオピア(案内状にはケニアと書いてしまいました。訂正します。)のスツールです。スツール全体を丸彫で刳り出して造られたものです。従って、見る者に”強い”印象を与える椅子の造形(かたち)と同じく強度もまた無類です。

さて次は、成形に使った道具の荒い刃跡が残る横長の刳り鉢です。何処で造られたものやら国籍は不明です。見つけた時は、永い間放置されたままででもあったのか、埃まみれで真っ黒でした。写真では見えませんが、長辺の上縁のすぐ下二箇所に手掛かりが刳り出してあります。あるいは李朝辺りの時代の造形かもしれません。次は左手前の丸盆です。大きさはおよそ尺二寸、インドの盆です。時間や手間をお金で計らない、そんな世界が産み出した造形です。同様の大きな木鉢も見た事があります。右端の”のんびり”した印象の木鉢は李朝時代の木鉢(小さめの丼大)です。ゆっくり回転する轆轤で成形されています。

2024年12月16日月曜日

「歳迎えの会2024」出品の品々から1

 21日から始まる「歳迎えの会2024」出品の品々を紹介します。


ここ数年、続けて紹介しているルーマニアのスープ碗と、持ち手付きの大振りの壺です。これは胴廻りに直火で焙った(黒くなった)痕があるので、料理か酪農業等の何処かで、壷一杯に入った液体を温める為の道具として作られたものだろう位の想像しか私には出来ません。そう考えれば、重さを支える持ち手が二つある事、また持ち手の場所にも納得がいきます。スープ碗同様、壺の縁や胴廻り上部、そして持ち手に付けられた単純な模様がこの壺を活き活きと引き立てています。


奥の大き目の甕は福島・相馬の館ノ下窯の甕、左の白っぽい甕は佐賀・武雄の二川の松絵の甕、そして手前の釘彫で丸に”や”が描かれたものは、薩摩・苗代川の”黒もん”の徳利です。

2024年12月6日金曜日

「歳迎えの会2024」のお知らせ

ここ数年恒例になりました「歳迎えの会2024」のお知らせです。11月中旬から10日間ほど、東京や京都など数カ所を廻り、今展準備のための品集めをいたしました。案内状の写真をご覧いただくとお分かりの様に、今年もまた楽しい品々との出会いがありました。詳細はまた追ってご報告するつもりです。


2024年11月15日金曜日

臨時休業と土曜・日曜 閉店時間変更のお知らせ

本日11月15日は所用のため、お休みを頂戴します。また、催事開催中以外の土曜日と日曜日の閉店時間を当分の間、午後5時までといたします。現在、当店向かいの旧山口邸跡地でビル建設工事が進行中です。ほぼ同じ時期に長年利用して来た駐車場も閉鎖され、車で出かける日はコインパーキングを探して、店の周辺を二巡り三巡りもしなければ見つけられない状況が普通で、私どもが店に出掛ける手だてとしては電車通勤が主になりました。それに加えて、帰宅する際に最寄り駅から自宅近くまで利用しているコミュニティバス の終バスの時刻が早まり、平日が午後7時40分、土曜日曜は午後5時50分です。この終バスに乗ろうとすれば、土曜日曜は午後5時に店を閉めて、薬院発午後5時12分発の西鉄電車に乗らなければ、終バスに間に合わないのです。事情をお酌み取り頂き、私共の我儘をお許し下さい。

2024年11月7日木曜日

「第二回 川連 寿次郎の仕事 展」残り三日です


二回目の「川連展」も残すところ三日になりました。今回出品物の中では、汁椀の種類が多く充実しています。普段、在庫をしていない黒の小町椀や福椀をお求めになる方が多く、意外であると同時に教えられる事も多い、良い機会になりました。どうぞお出掛け下さい。


2024年11月4日月曜日

「川連 寿次郎の仕事 展」三日目が終了

三連休最終日の本日、遠くは出雲・鹿児島・京都などからお客様が来て下さいました。初日の雨の日と本日の二日に渡って、あまねや訪問歴35年の古い顔馴染みも15年ぶりで来てくれて久しぶりのお喋りを楽しみ、自家製の追焙煎珈琲を飲みながらの三時間があっという間に過ぎました。本当に楽しい1日でした。今回催事の会場の様子をお知らせいたします。皆さんどうぞお出掛け下さい。


2024年10月31日木曜日

第二回「川連 寿次郎の仕事 展」が始まります

 昨日、秋田から3個口の荷物が到着。今日から開梱と「もの並べ」を始めて、いよいよ明後日11月2日から第二回「川連 寿次郎の仕事 展」が始まります。あいにく明後日は雨の予報です。皆様、どうぞ気をつけてお出掛け下さい。

2024年10月22日火曜日

「第二回 川連 寿次郎の仕事 展」のお知らせ


昨年の第一回展に引き続き、二回目になる秋田県湯沢市郊外の漆器の里、川連塗・寿次郎(かわつらぬり・じゅじろう)の漆器の仕事各種を皆様にご紹介する機会を頂いたことに感謝しています。紹介文にも書きました通り、ほぼ毎月と言って良いほど、日本各地で漆器紹介の催事を開催する様な忙しい日々の合間を縫って、こちらの希望する漆器類の準備・梱包・発送など、手間のかかる作業を、いわば一方的にお願いする訳で、こちらとしてはご期待に添う結果を残せる様に案内状を用意し、顧客の皆さん方にお送りする訳です。

しかしながら、漆器は現在全盛の感のあるInstagramの様な映像主体のメディアでは、特にその良さをわかって頂きにくい手の仕事です。素材を選び、手間を掛ければ掛けるほど一客辺りの相対的な単価が高くなります。その一方で、大手の量販店などで漆器まがいの品(プラスティック生地に漆塗り)に、信じられないほど安い値を付けて売ったりしている現状がある訳で、売り手の側も売りにくく催事にも品揃えにも消極的になり、使い手の眼に届きにくくなる、そんな状態が延々と続き、産地では跡継ぎもなく廃業する作り手が絶えません。しかし、絶望する事なく先に望みを託して仕事を続ける、そんな心強い工房が今展の主役・寿次郎工房です。どうぞ皆さん会場にお出かけの上、並んでいる品々を手に取ってご覧下さい。

2024年10月8日火曜日

2年半ぶりの岩美へ

10月6日の1日だけ、あまねや工藝店の臨時の休みを頂戴して、2年半ぶりの鳥取・岩井窯をお訪ねする小旅行を計画しました。一泊二日、全行程およそ1300㎞の弾丸旅行でした。薮庭流花教室課外授業もかねての事でしたから、昨年に引き続き、同行者三人の内二人のベテランドライバーに八割がたの行程の運転をお任せする事で実現した、まことに有難い旅行でした。朝4時半起床5時出発の予定が、例によって30分ほど順延、それでもめげずに一路鳥取を目指して、中国自動車経由で先ずは馴染みの、久世のカレー屋さんへ。そこで昼食といくつかの買い物をして、地道を走り4つ5つの山越えをして佐治経由鳥取・岩井窯到着が午後3時半を過ぎていました。   

岩井窯では前日5日開催の「落語会」から引き続き、出張珈琲を出店中の広島 SeedのY君(彼も花教室生徒の一人です)も、夕方の「たくみ割烹」から合流する事になっていましたので挨拶の後、参考館で開催中の岩井窯所蔵の日本陶磁器のコレクションを拝見、堪能しました。丹波や弓野から肥前系の大皿の優品までが揃っていて見事です。さて、最後にY君の珈琲をご馳走になった後、皆で記念写真を撮る事になりました。   

先ずは70歳以上80歳未満の4人で写真を撮りました。この歳になると、写真を撮るという事は、その写真が葬儀で使う遺影写真になるやも知れず、普通は居住まいを正して、ハイ良い御顔で、となるのですが、この大口を開けた百子さんの笑いは一体どうした事でしょう?皆笑っているところを見ると、山本教行さんが余程おかしな事でも言ったのでしょうか?忘れられない楽しい時間でした。



2024年9月22日日曜日

「下絵」を額に入れました

 七枚の下絵を入れる為の額をご覧に入れます。

            五枚ある大きな下絵用
    In Gods' Country シリーズ3作目 After the rainの下絵

2024年9月19日木曜日

「川口いつき個展」作品紹介 その4

作品紹介その4は、絵画作品の下絵で In Gods' Country シリーズ3点以外の4点の下絵です。すでに予約済みのものも数点あります。

                                          Create light in darkness
                                               Vesen - Funding
                                                        紫陽花
                                                             Lime

2024年9月18日水曜日

「川口いつき個展」作品紹介 その3

 作品紹介その3は、In Gods' Country シリーズ以外の絵画作品。

ユーフォリア(85億光年の彼方で光るリラの中にある星の群れ)
            夜明けの散歩。
           白樺の木陰にて、真昼。

2024年9月16日月曜日

「川口いつき個展」作品紹介 その2

作品紹介その2は、1で紹介しました3点の絵画作品の下絵です。手帳やメモ帳など、小さな紙片に描き留められたものです。山や雲の形、そして構図などはこの段階でほぼ決まります。ただ、細かい収まりを求めて、絵画作品には数回手を入れる事があります。”After the Rain”がそれで、細部が上手く納まる迄に3回手を入れています。

                                             " In Gods' Country "
                                             " In Gods' Country 2 "
                                               " After the Rain "

「川口いつき個展」作品紹介 その1

 開催中の川口いつきの作品を紹介いたします。その1は個展に於けるメインの、山容をモチーフにした3点の作品です。

自宅滞在中、友人に会うため出掛けた別府行きのバスの車窓から見た由布岳を描いたもので ”In Gods' Country"シリーズの第1作。

"In Gods' Country "の第2作。「あまねや通信 ”作者の言葉”」の中にある、往復7kmの宝満山への散歩の道すがら目にした或る日の宝満山。

シリーズ第3作 "After the Rain" 「雨あがる」。たしかこの題名は、山本周五郎の短編にありましたね。雲をまとう宝満山の姿。

2024年9月14日土曜日

" 川口いつき個展 " 今日から

 お知らせしておりました「川口いつき個展」今日からです。皆さん、どうぞお出かけ下さい。