先週金曜日に、「山本教行特別展」で残った品を段ボール箱五ケ口にまとめて、トラック便で発送しました。当初、残った品を車に積み自分で車を運転して、鳥取までお返しに行くつもりでしたが、コロナ禍の現下の状況を考えると、様々な地域から来て下さった沢山の人にお会いし接客した私どもが、感染者の少ない鳥取岩美町にそのまま伺うのは、やはり気持ちの上で如何にも憚られます。今回は訪問を断念し、ワクチン接種後に改めて伺う事にしました。
そんな折、いくつかの用足しも兼ねて、八女の奥の星野で作陶を続ける旧知の山本源太さんをお訪ねする話がまとまり、昼過ぎに大宰府の自宅を出発。10年ぶりの事とて、行きの道を間違えたりして、午後2時半頃にようやく「源太窯」に到着。花盛りのヒトツバタゴやひときわ高くそびえるトチの木、紫の花をつけた桐など、今が盛りの春の庭で、美味しい玉露に、奥さんの茂子さんお手製のゆりね入りの寒天の菓子と、添えられた小粒のサクランボを戴きながら、源太さんと修行時代の話など様々な話に、これも花が咲きました。細君と茂子さんも、それぞれが好きな花の話題で盛り上がっていました。行きに間違えた山越えの道も緑が美しく、鳥取行きが叶わなかった私たちには良い慰めの時間になりました。