紫陽花の美しい季節になりました。さて、暑い季節に好んで使われるガラス器が、眼がくらむほどの溶けたガラスの眩しさとガラス窯廻りの厳しい暑さの中で生み出される事情は、近年知る人が多くなりました。また、硝子器制作中は窯の火を落とさない、村松学さんの様な人もいれば、毎朝、窯に火を入れて温度が上がるのを待ち、決めた数だけガラスを吹くと火を落とし、風呂に入ってビールを一杯、という西川さんの様な人もいる訳です。これは良い悪いの問題でなく、作り手が仕事を覚えた場所の「文化の違い」に帰すべき問題でしょう。ただそれが、吹かれて形になるガラス器の違いや作り手の「人となり」とも重なって、興味深く面白い問題です。ところで、今展DM用に送られて来た品々は、お酒の好きな西川さんらしく冷酒を美味しく頂けそうなグイノミや盃です。もちろん用器ですから、具体的な使い途は皆さん方に考えて頂くとして、どうぞご覧になりにお出掛け下さい。
● 7月第4週から8月15日まで、作品の一部が旧八女郡役所内に移転した「朝日屋酒店」に巡回します。お問い合わせは朝日屋酒店(TEL 0943-23-0924)まで。
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