今年最後の“あった事会った人”です。昨年の今頃は、病院のベッドの上だった事を思うと、時のとどめ難さと同時に時が経つ事の有り難さもしみじみと感じています。11月4日、京都で建築事務所を夫婦でやっているK夫妻が当店を訪ねてくれ、ちょうど来合わせた旧友の、これまたK夫妻と我々夫婦6人で、10月末にお訪ねしたばかりの和食の店「穴井」に行きました。居合わせた先客のお二人(名前は失念)ともども、多いに飲みかつ食べて、写真の様な具合になりました。
翌5日は、高校時代からの親友Sが「遅ればせの退院祝いをやってやる」と云うので、午後3時頃から臨時休業の張り紙をして店を閉め、唐津の先の「イロハ島温泉」へ。私は初めてでしたが、三陸のリアス式海岸を思わせる入り組んだ入り江の其処此処に小さな島が点在する美しい風景を湯船の中から眺めるのは、贅沢の極みです。その後、糸島の「さるひょう家」で海のものを中心にした美味しい夕食を頂いて、彼に自宅まで送り届けてもらいました。有り難い事でした。
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会場で山本教行さんと |
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パーティーの会場で |
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元民藝館職員でお世話になった三宅さんと |
11月の印象深い出来事と云えば、11日に倉敷民藝館で行われた「第11回倉敷民藝館賞授賞式」および、その後の記念パーティーに夫婦二人で出席した事でしょうか。退院後初めての遠出であり、また民藝関係の旧知の人々に御挨拶も出来て楽しい時間が過ごせました。
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松形恭知さんと |
11月は既にご紹介の通り22日から30日まで「第1回松形恭知作陶展」を行いました。350点以上の松形作品を、一時に見せて頂くのは私にも初めての経験でした。
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自宅側バス停前のヒマラヤ杉とイチョウ |
12月になってすぐに出掛けた大阪•京都でもたくさんの人に会いました。「エドワードヒューズ回顧展」の会場で会った西川孝次さんと京都の建築家夫婦Kさん達とで、前から行ってみたかった大阪•中之島のリーガロイヤルホテル内の“リーチバー”に行きました。印象深かったのは、そこで使われている松本民藝家具が50年と云う時間の経過の中で好ましく変化していた事で、新しい時の固く黒っぽい印象だけしか知らなかった私にとって、目から鱗の、経験でした。
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バーナード•リーチの作品 |
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吹きガラスの窓の前で西川さんと |
12月は今年最後の締めくくりの会「工芸の愉しみ師走展」を行いましたので、慌ただしく忙しい毎日でした。そんな中、頂戴したクリスマスケーキに加え、娘のいつき、孫娘の沙夜、実輪の誕生祝いのイチゴケーキも例年通り作り、これもまた例年通り私どものお腹に無事に納まりました。今年もこの一年お世話になりました。それでは、皆様どうぞ良い年をお迎え下さい。
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シュークリームで出来たデコレーションケーキ |
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自作の誕生祝いのイチゴケーキ |