2008年11月12日水曜日

十回の深呼吸の為に





昨年の8月、友人のカメラマンから25年程たった古いポタリング用の自転車を貰いました。手を入れて、自宅から太宰府天満宮までの往復約8キロ、時間にして30分程を朝早い時間に走ってみる事にしました。中学時代から走り慣れた道、自宅から坂本の部落へ下り「太宰府政庁跡」を東に進んで、「観世音寺」の裏から白川沿いに走った後、天満宮の参道を上り太鼓橋手前の大鳥居をくぐって、また自宅まで。とても気持ちのよい道です。走り初めて気がついたのは、その時間に出会う同年輩の人達の数の多いこと。歩く人、走る人、自転車の人もいます。そして、ひと月ふた月と続けているうち、自然に目に入る風景の移ろい、稲田や周囲の山々、寺院の木々の変化などに改めて気づかされました。この朝の散歩の中で、私が一番好きな事。坂道を「太宰府政庁跡」へと自転車で下りながら、胸を大きく開き十回程する深呼吸です。この十回の深呼吸の為だけにでも、朝の散歩を続けたいと思っています。今朝見ると、観世音寺の南京黄櫨(ナンキンハゼ)が色づき始めていました。

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