一昨日の夕方、H.P.E の催事を見に来られたHさんに付き合って、ラオスの手仕事のあれこれを見ている内に(Hさんの気持ちがこちらに伝わっての事なのかどうか判らないのですが)、私自身もすっかり興奮してしまいました。考えてみれば、ここに並んでいるラオスの手仕事の様に、材料の綿糸や絹糸から自分達の手を掛け、その仕事の最後にいたるまで“手が入っている”品は、普通に考えれば、とんでもなく高価な物か或は一部の私用の物を除いて、私達の周辺では容易には目にする事が出来ません。つまるところ、ラオスの布を見ている内にこちらの気持ちが高ぶるのは、これらの品が持っている“素材の力”がそうさせるのだ、としか言いようがありません。そして、この力を生み出しているのは、(谷由起子さん言う処の)作り手であるレンテン族や黒タイ族など、ラオスの民の(激しい労働に裏付けられた)“身体力”なのでしょう。H.P.E の催事が、あちらこちらで引っ張りだこの“大人気催事”である事の理由もそこに有る、私はそう思いました。
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