2008年7月19日土曜日

タムワースで



17日の朝シドニーを発って,娘婿のモーガンの実家の有るタムワース迄(シドニーの北西430km程の処)、皆と一緒に車で出掛ける。6時間程掛けて、3時30分頃に無事到着。
最寄りの道路から数百メートル奥の母屋へ向かい、モーガンの両親の,ダイアンとデヴォンに1年ぶりの挨拶をする。まわりは,羊や牛を育てる広大な草地を持つ農場地帯。父親のデヴォンも,羊を400頭近く預かり、育てる仕事を初めて31年目だとか。
 
日本から持参したお煎餅でまずは、お茶を飲んだ後,牧羊犬を使ったデヴォンの仕事を見せてもらう。口笛とかけ声それに英語を使って、広い農場で羊を追う牧羊犬のトウズを見事に操り、別の草地へ移動させるのだ。見習い犬のティクルは、羊を追い始めると主人の命令が聞こえなくなり、羊をパニック状態にさせてしまい、1頭の羊を群れから孤立させてしまった。聞けば小犬の頃から牧羊犬として育てられていない為、夢中になると犬としての本能を押さえられなくなるらしい。或る事を繰り返し繰り返し動物に教えて、一つの芸を仕込む事。当然、個体により向き不向きがあるにしても、これは工藝の技術にもつながる問題であって興味深い。

夕食後、地元の合唱団の練習に出掛けると云うデヴォンと一緒に練習に参加する事にした。ズッキーニのスープとほうれん草のパイ包みを2人だけ先に食べ、20キロ先のタムワース迄いく。町の中心の市民センターの様なところが会場で、参加者は大半が中高年。男女ほぼ半々。練習曲は’60年代のヒット曲や,ジャズのスタンダードナンバー等を楽譜なし,歌詞のみで次々に歌うだけ。しかし、半分くらいは知っている曲だった事も有り楽しく過ごせた。
デヴォンに寄ると,歌を歌えば憂さがはれるのだそう。終わって帰り着くと10時過ぎで,他の家族は皆寝ていた。

2日目はダイアンと山の手に有る植物園に出掛け、400メートル程の山の上からタムワースの町を見る。ひる頃,皆と植物園で待ち合わせて朝、用意したサンドイッチを食す。午後は子羊を見に出掛け、夜は外の炉で焼いた牛肉と羊肉に、ジャガイモと野菜を合わせた食事。
簡素だけれど美味しい。翌朝,9時にタムワースを出発。昼頃、ワイン醸造場の点在するあたりで食事。夕方無事にシドニーへ帰着。



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