2012年1月21日土曜日

1月21日の事





1月21日から3月11日まで、福岡市のアジア美術館で開催されている“魅せられてインド 展”に行って来ました。インドをモチーフに表現された絵画や写真の他、14人のコレクターによって蒐集された様々なものを通して、古い文明発祥の地であり多様な文化を持つインドを紹介する、これまでに例を見ない切り口の(今展担当学芸員・五十嵐理奈氏の言い方を借りれば、“インドを集めた人を、美術館に集める”)取り組みです。集められた物の選択の適否はさておいて、この14人のコレクターのコレクションの中に、旧知の岩立広子さんの染織品54点が含まれており、それを見に出掛けたのです。展示室最後のさほど広くない部屋に、木版更紗のスカート用生地を始めとして、カンタと呼ばれる刺し子布やアップリケ布などが美しく並べられていました。岩立さんの、40年およそ80回近くに及ぶ渡印の中で集められた、インド関係の(質量ともに世界的と言っても良い)貴重な染織品およそ4000点の中のほんの一部であるにしても、見応えのあるものでした。正直なところ、これが美術館の一部でなく全館に並べられていればと望むのは望み過ぎと云うものなのでしょう。

さて今展の展示の為、東京から出掛けて来た“岩立フォークテキスタイルミュジアム”の学芸員Hさんが、夕方当店開催中の “J・グラハム展” を見に来てくれました。民藝にも興味のある彼女とおしゃべりしているうちに、あっという間に閉店時間が来てしまい夕飯を馴染みの S で食べる事にして、細君と3人で S に行きました。なんと、そこにおなじみのYさんが家族で食事をしているではありませんか。驚きました。実は、今日1月21日は私の誕生日なのです。ただ、Hさんの予定が今ひとつ確かではなかったものですから、Sへの連絡が閉店後になってしまったのです。幸い、Yさん家族の隣のテーブルを取っておいて貰ったので、楽しく食事が出来ました。シェフのS君が、当夜のデザートにロウソクを一本立ててくれ、店内4グループ10人程の人に“Happy Birthday”を唄ってもらって、私の誕生日を祝ってもらいました。
皆さん、有難うございました。

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