2011年10月2日日曜日

百子の花日記 123






ポチのことを思いだした。随分昔、小学生の頃に山に行く父の後を追って前になり後ろになったりして歩き、マムシを退治した中型の雑種雌犬。いつの頃からか、ポチと名がついて近所の皆が可愛いがっていた青い瞳の犬。野良犬だけれど賢く利口で美人(犬)だった。ある年の台風で大水が出た時など、一軒一軒吠えて起こし危険を知らせ、皆を助けた。でも、父が死んで3、4年した或る日、野犬狩りにとられた。戦後10年。皆、生活が苦しかった。どの家も犬が飼えない、可哀相であったと、今思う。思い出した9月28日がポチの命日になるのかなー。青い瞳が露草の青に似て。

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