2010年9月29日水曜日
八女で見た夢
今回の会期中、会場の高橋家に寝泊まりしながら10日間程を過ごしました。二日目の食事会の時、2階の会場で楽しそうに食事をしている人達を横目で見ながら、家主のTさんと二人窓辺に椅子を持ち出し、おつまみでビールを飲みながら過ごしていると、下の調理場から新鮮な赤い肉の様な物が乗ったカナッペが届けられました。
てっきり、鹿肉と思い込んだ二人。美味しく頂いた後、お礼を言いに行った調理場で、それがドライトマトをマリネしたものであった事が判明。恥ずかしい思いをしました。また、八女在住のSさんやKさんとお酒を飲みながら、ゆっくりと話をする事が出来たのも、八女に居ればこそでした。23日から始まる「灯籠人形・口開け公演」を地元・八女の人達や、福岡から来あわせたM一家の人達と一緒に見る事が出来たのも、喜びでした。会場隣の「福島八幡」の秋の祭礼も、始まりから最後までをじっくり見る事が出来ました。
山本教行の仕事・八女展 無事終了
9月18日から26日まで、八女の町家・高橋宏 家で行われた「山本教行の仕事・八女展」が、無事終了しました。紆余曲折があって決まった会場でしたが、実際に物を並べてみると、なんとも侮りがたい「力」を持つ空間で、「並んでいる物」の実力や、「もの並べ」の良し悪しまでをも、明らかにしてしまう様な「恐ろしい所」でした。
しかし、この会の為に山本さんが貸し出して下さった、柳宗悦直筆の「心偈」からの軸「急げど水は 流れじ月は」のおかげもあり、終わってみれば私自身「もの並べの楽しさと喜び」を、充分に感じる事が出来た催事になりました。会期の初日と二日目に行われた「食事会」も30人の定員に対してキャンセル待ちが出る程の人気で、無事に完売。なれない場所で御苦労が多かったと思いますが、調理担当の富松・原の御両人に感謝したいと思います。
百子の花日記 72
八女で花を生けました
2010年9月8日水曜日
2010年9月6日月曜日
百子の花日記 70
9月6日 ニューフェース サクララン 久し振りに花鉢を見て回ったら、厚みのある斑入りの葉の下から蔓が伸びて垂れ下がり、途中に蕾があったのです。胸がどきどき、嬉しさいっぱいです。肉厚の葉はフラワーアレンジメントに良く使われますが、花は一度しか見た事がなく5・6年も放ったらかしの栽培で、花芽が出来て、花が咲く事に感激でした。考えてみれば、熱帯アジアの林に生えるサクラランが、九州北部でも花を付けるのは、温暖化のせいでもあり、手放しで喜んでばかりはいられません。変わりつつある自然を、もっと敏感に受け止めねばと思いました。
花が開きましたので、ちょっと詳しく。サクラランは、ガガイモ科サクララン属。多肉質の蔓草、半球形の散形花序が特徴(植物図鑑より)。奴さんのような花冠と、内側の星形副花冠。井桁模様の様な赤い花芯に、黄色の柱頭。花の裏は桜の花付きに似て、全体的には半球形。香りは余り良いとは言えません。不思議なかんざしの様な花。たくさん咲いたら、花生けに使いましょう。
南洋の果物
沖縄・知念村の工房から三原の自宅まで、フェリーと車で帰る途中の西川さんが、催事打ち合わせも兼ねて、きのう太宰府の我家に立ち寄ってくれました。ここ数年、沖縄の工房での作業はガラスを吹く事より、ガラスを吹き込む金型制作をもっぱらにしているとの事。
沖縄での工房の仕事を、その始まりから見ている私は、何とかしてまた西川さんが、再生ガラスを材料にした沖縄での吹きガラスの仕事を、再開してくれるよう望んでいるのです。
さて昨日、西川さんの我家へのお土産は、たくさんの珍しい南洋(と呼びたくなる)の果物や野菜でした。上の写真の緑色をした小さなものは、ヒラミレモン(シークワーサー)、赤いのがレンブ。下の写真のピンク色の果物が、ドラゴンフルーツ(それから時計回りに)、グアバ、島ばなな、キーツマンゴー、野菜パパイアです。