今日22日が最終日の、“全国陶磁器フェスティバル”に行って来ました。昨年もこのブログに書きました様に、当店と30年以上も取引のある川連(かわつら)の塗師屋Sさんが、この催事に出店している為です。会場は博多港近くのマリンメッセで、港には沖縄行きの大型船や近隣の島と博多を結ぶ小型船などが停泊しています。波止場近くの公園には、久留米出身の彫刻家・豊福知徳氏の彫刻も設置されており、三連休の最終日とあって家族づれで賑わっていました。さて会場のマリンメッセも訪れた人達で大賑わいですが、話を聞くと「人は多いけれど、物は売れていない」のだとか。Sさん達も年に3回のこれら大型催事出店と、デパートでの工房展も含め6回位の出張販売を行っているのだそうです。いわば売り方に工夫を凝らして、この不況を乗り切っていこうと云う事なのでしょうが、同時に「何をどう作っていくのか」と云う最も難しい問題に産地全体で取り組んでいかない限り、これからの漆器産地の未来は明るくないと思いました。立ち話でしたが2時間程Sさん親子とそんな話をし、また“学校給食用の漆器制作の話”など面白い話もたっぷり聞けました。そう遠くないうちに“川連漆器展”を開催して、Sさんの話を皆さん方に聞いて欲しいと強く思いました。
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