日中は未だ気温の高い日が続く福岡ですが、それでも朝晩は涼しい風が吹いて、さすがに秋の気配を感じさせてくれます。さて、秋の最初の催事「第4回 松形恭知作陶展」のお知らせです。前回、’19年の第3回展の時のように、作り手を交えて紹介を兼ねたパーティーを開けないのは如何にも残念ですが、次の機会を待ちましょう。以下は、案内状の文章原稿です。
2014年11月の第1回展から数えて4回目、2年ぶりの宮崎・三名窯(さんみょうがま)の松形恭知(まつかたきみとも)作陶展 開催のお知らせです。前回展では、原料陶土提供者の廃業という(作り手にとっての)大事件によって、(新しい陶土と釉薬の相性を見極めるための試し焼きなど、時間確保のために)当初の予定を一年繰り下げての開催になりました。しかし、その事が大きくプラスに働いて、案内状の写真にも見られる海鼠(なまこ)釉や糠(ぬか)釉など、以前の三名窯の仕事に見る事が出来なかった、しかも作り手や作品そのものとの相性も良い釉薬による造形が加わり、仕事の間口を大きく拡げる事になりました。写真中央に見られる梅瓶(メーピン)型の花入れは穏やかで美しく、生地に施された縄文がその形を引き立てて、ひときわ効果的です。 また、課題の一つであったポットや土瓶も、様々な意匠をまとって沢山並びます。初日、二日目と作者在廊の予定ですが、コロナ禍のため中止になる場合もあります。どうぞ、電話でお問い合わせ下さい。皆様のお出掛けをお待ち申しあげます。