2009年9月21日月曜日

山陰へ 1




先週の日曜日から火曜日に掛けて、およそ1年半振りに、山陰を訪ねる短い旅を致しました。今回の主な目的は、まず“リース作り”の石村朋子さんに久世でお目にかかる事。そして来年、作陶生活40年を迎える鳥取の山本教行さんをお訪ねして、来春14回目になる福岡での個展の日程を詰め、お願いをする事。また西に下る途中、登り窯の窯出しを終えたばかりの出西窯を訪ねて品を選び、同窯のAさんが以前店に送ってくれた品と、Bさんが作り置きしていてくれた物を見せて貰い、私の感想を述べる事。主には、この三つの約束を果たす為です。

さて13日の日曜日、予定より2時間遅れの午前6時45分出発。行きに寄る予定だった福山在のガラスの村松さんの工房訪問を帰りに回し、ひたすら久世を目指し車を走らせました。
約束の時間よりかなり早く、12時頃に待ち合わせ場所のカレー屋さんに到着。大きな病気をなさった後、体調維持のため昼寝が欠かせない石村さんとの約束の時間は午後2時30分。お昼を食べても、まだ時間がたっぷりあります。とはいうものの、今日の目的地・兵庫県境に近い岩美町までは、高速道路を使っても2時間半くらいの道程ゆえ、石村さんとは早くお目にかかりたいのが本当の処です。それを察してか、カレー屋のYさんが石村さんに電話をして下さり約束の時間を30分早める事に。(Yさん、そして石村さん有難うございました) 

昨年、石村さんとお知り合いになれたのは、お帰りになる間際の石村さんを、Yさんが私ども夫婦に紹介して下さった事が切っ掛けです。
その時、初対面の細君の顔をご覧になった石村さんの第一声、「貴女とは会った事がある!」 それから、2年続けて我が家の庭の紫陽花を詰め合わせてお送りしたり(細君)、5・6度手紙の遣り取りをして(わたし)、石村さんと親しくなりました。今回、石村さんの電話番号をお尋ねするつもりで電話を掛けたカレー屋さんに、当の石村さんが居合せたり、石村さんとの間には何かと不思議な事が起こります。お話ししてみると、石村さんの廻りにはそんな不思議がたくさん起こるのだそうです。さて、ご主人の運転する車で、カレー屋さんにお越しの石村さんと久しぶりの御挨拶をし、お茶を御馳走になりながら、1時間程楽しくお話しを致しました。お別れにあたって、幾枚かの刷り物に加え、美しい福成柿の葉をたくさんとご主人丹精の野菜を数種類頂きました。(不思議な事に今度はあちこちで野菜や果物を頂戴しました) 

その後、新しく出来た“鳥取道”(無料でした)のお陰もあり予定より早い午後5時過ぎに、岩美町の山本さんの工房に到着。早速、参考館で開催中の“世界のガラス”の展示を見せて頂きました。それから、宿にいったん荷物を置いて、工房から車で20分程の処に在る兵庫県の湯村温泉(早坂 暁 脚本、吉永小百合主演のNHKドラマ“夢千代日記”で有名)に連れて行って貰いました。お風呂でゆったり寛いだ後、山本家に帰り着いて、いよいよ待ちに待った夕食です。今回は、旬の甘えびの刺身と、地元の猪肉を使ったすき焼きです。料理とお酒に、愉快なお喋りををたらふく詰め込んだまま、奥様の房江さんが宿まで車で送って下さり、私共の長い長い一日が終わりました。

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